食べログ有料会員が急増中のカカクコム＜2371＞は身近な高ROE銘柄＝武田甲州

証券アナリストの武田甲州さんが注目するのはカカクコム＜2371＞。同社は価格比較サイト『価格.com』で有名ですが、それ以上に勢いがあるのが有料会員急増中のグルメ情報サービス『食べログ』です。業績拡大基調の高ROE銘柄、今後の見通しは？

『食べログ』事業の急成長で動意づくカカクコム＜2371＞

ワンコインランチが人気化、訪日外国人客の増加も追い風に

今回は株式会社カカクコム＜2371＞をご紹介します。

最近の材料として、口コミグルメ情報サービス『食べログ』における月額制のユーザー向け有料サービス加入者数が9月28日に110万人を超えたと思ったら、その1週間後の10月5日には115万人到達のニュースがありました。

半年間で60万人以上の増加。その背景には、NTTドコモとの提携（「dグルメ」）による「ワンコインランチ」利用会員の激増があります。

『食べログ』サービス全体の月間利用者数は6,000万人を超え、会社の名前の由来である「価格.com」を大幅超過。人気面で価格比較サイト『価格.com』を上回るとなれば、そのうちに会社名も『食べログ』に変わるかもしれません。それほどの勢いで食べログ事業が伸びています。

利用者の拡大に伴い、『食べログ』に登録されている飲食店の有料店舗会員数は45,000店舗を超える水準に。『食べログ』有料会員の増加はそのままカカクコムの収益に直結します。

訪日外国人客の大幅な伸びが続いていますが、一番の目的は「日本食」。『食べログ』は外国語サイトを充実させており、この方面での業績への寄与も期待されます。

株価は2013年9月の高値2,354円をピークに、その後は2年近くボックス圏で推移していますが、業績拡大基調。40～50％が期待されるROEの高さなどを考慮すると、2,000円台後半を目指してもおかしくありません。

カカクコム＜2371＞ 日足（SBI証券提供）

カカクコム＜2371＞ 月足（SBI証券提供）

カカクコムの月足チャートは抜群で長期株価上昇を示唆しているように見えます。10月15～16日の2日で株価が大幅上昇していますが、押し目のタイミングで買いを入れておきたい銘柄です。

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