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熱烈歓迎は表の顔。イギリスが習近平に突きつける「三下り半」と新秩序

イギリスへ公式訪問中の習近平国家主席に対する熱烈な歓迎が話題になっています。中国メディアは英中の蜜月、黄金時代を盛んに報道していますが、これは英国流のタテマエと見ているのが『本格株式講座 世界情勢最新分析報告書』を配信する子貢さん。イギリスの本音とは?

英国での厚遇はタテマエ、世界の機嫌を損ねた中国の行く末

昭和天皇もしてやられた「外交巧者」の英国が習近平を手玉に取る

習近平国家主席が、外遊先の英国で異例の厚遇を受けていると報じられていますが、英国に限らず、訪問客に分不相応な歓迎で迎えるのは腹に一物ある証拠です。

一見すると最大級の歓待でご満悦の様に報じられていますが、執拗に繰り返した対日批判に対して英国側は沈黙、見かけとは裏腹に、英国に距離を置かれる習国家主席の孤立ぶりがうかがえます。

外交巧者の英国が、相手に表立って素顔を見せることはまず皆無で、昭和天皇が皇太子時代に欧州を歴訪された際、特に英国の歓迎ぶりは、今回の習主席訪英の比ではありませんでした。

ところがこの時期(1919年)、日英関係は冷却化の方向にあり、日英同盟が失効されるのは1923年、同盟の廃止が決まったのはその2年前の1921年ですから、英国はそ知らぬふりをして日本の皇太子を熱烈歓迎したことになります。

ですから邦貨換算5兆円を上回る商談も、しょせんは習主席の「空手形」、英国がロンドンで人民元建て起債を認めたのも「手切れ金」と理解して差し支えないと思われます。

むしろ英国側は、鉄鋼製品に対する中国政府の補助金をダンピングと解釈し、この問題を首脳会談で取り上げることを明言していますから、以降の対中外交は少なくとも宥和的ではない、場合によると強硬路線に傾くことも考えられます。

習国家主席は全く分かっていません

枯れた「金のなる木」、手のひら返しも致し方なし

中国は「金のなる木」である限りにおいて、英国王室もオバマ米国政権もその利用価値を見い出して黙っていたのであって、「超大国米国に意見出来る唯一の国」などと自惚れながら、対日批判で憂さ晴らしをしていられたのも、こう言った背景があったからです。

米国に物申す国は、中国以外にも存在し、ロシア然り、英国然り、そして他ならぬ日本もそれに分類されます

ですから今まで、習主席は「米国に意見出来る国々」の機嫌を損ねる発言を繰り返していた訳で、しかも「金のなる木」どころか無心に来るのですから、見捨てられるのも致し方ありません。

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本格株式講座 世界情勢最新分析報告書2015年10月21日号より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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