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ついに来た日経平均の買い場!「目標2万8000円」の大相場が始まる=橋本明男

「いまの日経平均株価の動きは、1987年のブラックマンデー暴落後に戻し始めたときにそっくりだ」と言うのはチャーチスト歴35年、「橋本罫線」考案者の投資顧問・橋本明男氏。ここ1週間の動きで、さらにその確信は強まったようです。橋本氏は日々、株式市場の何を観察して相場の強弱を判断しているのか?直近のコラムを見ていきます。(『相場コラム『わしの罫線』』)

チャーチスト歴35年の目で予想する「バブル」再来

ついに来た――2015年11月30日(月)

下げて欲しかった日経平均先物がついに過熱を消す下げをしてきた。110円安19750円。現物は136円安19747円。TOPIXは14.20ポイント安1580.25ポイント。出来高は概算24億7千万株で終わっております。

日経平均先物 15分足(SBI証券提供)

日経平均先物 15分足(SBI証券提供)

この日経平均先物、できればあと50円ほど下げて欲しかったところですが、TOPIXが1580ポイントと終わったことで調整終了と見たほうが良いでしょう。

さて、きょうで月足が確定致しました。日経平均もTOPIXも2ヶ月連続の陽線が立ちました。きょうの大引けで見る限り、この月足は惚れ惚れする大相場型のチャートになっております。

日経平均株価 月足(SBI証券提供)

日経平均株価 月足(SBI証券提供)

TOPIX 月足(SBI証券提供)

TOPIX 月足(SBI証券提供)

大相場とはどの程度まで上がる大相場なのかといえば、TOPIXで2240ポイントまで。日経平均でいえば28000円ということになります。あくまでもこれは私の相場観測法で計算できる上限ですから、そうならないかもしれませんし、それ以上、3万円だってあるやもしれません。

12月が高いことは間違いないでしょう。その12月ですが、新値を抜けずに20600円前後で止まるか、それとも何か材料でも出て一気に21700円位まで吹き上がるのか。

この答えは終わってみなければ分かりませんが、とにかくTOPIX、日経平均、さらには主力の銘柄がことごとく月足に仕切りというものが入りました。

例えば野村HD<8604>は14.8円安730.2円と終わりましたが、もしもきょうの大引けが770円以上で終わっていた場合、12月中に880円を抜くことはないというチャートになりました。チャートというものはただ上げれば良いというものではありません

野村HD<8604> 日足(SBI証券提供)

野村HD<8604> 日足(SBI証券提供)

さてこの野村HD、きょうの大引けで12月中に年初来高値を抜くこともできるチャートになりましたが、抜けないのであれば850円止まり。新値抜けは1月に持ち越しとなりますが、1月の上限は1000円まで可能となります。明日から始まる師走相場。乞う御期待!

銘柄選び――2015年11月26日(木)

きょうも相場は強かった。強いのは分かるが、個別の銘柄の動きを見ると歯軋りしてしまう。そんな相場だと思います。これは急騰前の動きと割り切って待つしかありません。日経平均は96円高19944円。TOPIXは7.65ポイント高1602.32ポイント。出来高は概算18億7千万株で終わっております。

きょう目を引いたのがマザーズ指数の動きです。22.28ポイント高870.06ポイントと終わりまして、これで7連騰。出来高からしても始まった動きです。大きな外人筋の資金がまだ玉拾いに集中している中で、一足早く小型の銘柄郡が見切り発車したと考えて良いでしょう。

マザーズ指数 日足(SBI証券提供)

マザーズ指数 日足(SBI証券提供)

マザーズ指数の動きというのは、バカに出来ません。大変重要な東京市場の指標です。このマザーズがこれだけ見事な上げをしてきたということは、いよいよ主力銘柄も本格相場を迎えると考えて良いでしょう。

トヨタ<7203>は87円高7687円。最大の節目7710円、これをいつ抜くか。注目はこの一点です。

新日鐵<5401>は15円高2499円。鉄鋼業界の人に聞きますと、「今は新日鐵の業績が良くなるような状況ではなく、最悪と言っても良い」と言います。しかしチャートはこれより本格化を暗示しています。チャートが勝つか、ファンダメンタルズが勝つか。

  • 三井金属<5706> 3円高241円
  • 東邦亜鉛<5707> 4円安314円

この両銘柄もアク抜け出来ました。残るは金融株。これらが上がり出せば東京市場のお祭りが始まります。

Next: まさに急騰前夜!今の東京市場は1987年の動きにそっくり

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もう少し――2015年11月25日(水)

きょうの東京市場は一言で言えば全くつかみ所のない相場でございました。日経平均は77円安19847円。TOPIXは11.27ポイント安1594.67ポイント。出来高は概算20億1千万株で終わっております。

私は心ひそかに日経平均の240円安を期待していたのですが、ザラ場の一番安い所で138円安でしたから、本当に下値は固いと言えます。この地合いの中で、

  • みずほ<8411> 5.1円安253.3円
  • 三菱UFJ<8306> 17円安804.8円
  • 三井住友<8316> 102円安4796円
  • 野村HD<8604> 17.8円安750.4円

と主力の金融株が2%前後下げているわけですから、この銘柄群を見れば日経平均300円安の感じです。しかし、

  • 新日鐵<5401> 19円高2484円
  • 東邦鉛<5707> 9円高318円
  • ソフトバンク<9984> 47円高6588円
  • ファーストリテイリング<9983> 250円高48480円

と高い日経225銘柄もありまして、この辺がつかみ所のない相場を感じた所です。

個別の銘柄では合同製鐵<5410>がジリジリと水準を切り上げて来まして、3円高243円高値引け。新値まであとわずか12円まで迫って来ました。もう新値抜けは時間の問題です。

みずほ<8411>は5.1円安253.3円と下げてくれました。最大下げるとして248円、あと5円のものです。絶好の買い場を提供してくれました。

下げて来いと考えている私と、上げて欲しいと考えている人ではきょうの相場を見た時、強いと重いに意見が分かれます。私の見解は重いのではありません。急騰前夜です。

古い話――2015年11月24日(火)

「十年一昔」と言いますから、28年前といったら、今当欄をお読み下さっている投資家の皆様の中でもまだ株をやっていなかった方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

28年前の1987年10月。歴史に残るブラックマンデーがあった時です。当時、日経平均は歴史的低金利によって最高値を暴進中であり、27000円前後になっていたものが1日で日経平均は22000円まで暴落致しました。

そしてそれから2ヵ月半。翌年の1月大発会を21217円で終えた日経平均は、丸2年かけて38915円まで大暴騰を演じたわけです。

今の東京市場はその時の戻り始めた日経平均の動きにそっくりです。下げそうで下げない。かといって大きく上げもしないから、また暴落するのではという不安にかられ、戻り売りに走る。

きょうあたりの相場を見ていると、ふとあの2月の時を思い出しました。日経平均は45円高19924円。TOPIXは2.76ポイント高1605.94ポイント。出来高は概算20億6千万株で終わりました。

おそらく今後日経平均は今のような動きを続けていき、21700円前後を取るまでは調整らしい調整はしないのではないかと思われます。

よって、下手な考え休むに似たり。いくら考えたって出てこないのが相場の答えですから、東京市場は今後大相場が来るということを前提に、大きく育つであろう銘柄を買いまくることが得策と考えます。

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相場コラム『わしの罫線』』(2015年11月24,25,26,30日号)より一部抜粋、再構成
※太字はMONEY VOICE編集部による

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