ロシア機撃墜にも関与?イスラム国を支援するイスラエルの狙い=高島康司

イスラエルのもう1つの目的――シリア産原油の確保

さて、イスラエルがこのように「イスラム国」を支援していることは、今年の初めあたりから詳しく分かっていた。アメリカやトルコ、そして有志連合と同じように、イスラエルも「イスラム国」の支援をしていたことが明確に明らかになっていた。

だが、イスラエルが「イスラム国」を支援する目的はアサド政権の壊滅であることは間違いない。これは、イスラエルに挑戦する能力のあるすべての独裁政権を潰し、中東全域を異なった宗派が対立する混乱状態にすることが、イスラエルの拡大によってもっとも都合がよいとする「中東流動化計画」の一部であることは、過去の記事で何度も紹介した。

しかしながら、イスラエルが「イスラム国」を支援し、アサド政権の壊滅をねらう目的はこれだけではないことが最近明らかになっている。それが、シリア産原油の確保である。

ちなみに、イスラエルは産油国ではない。原油の輸入依存度は99%で、そのほとんどがロシアとアゼルバイジャンからタンカーで輸送されている。イスラエルは、周辺諸国との関係が極めて悪いため、近隣の産油国からのパイプラインに依存することができない。そのため、ロシアとアゼルバイジャンからの原油のタンカー輸送に依存せざるを得ない状態だ。

他方、イスラエルの第2の都市、ハイファ沖であいつで巨大なガス田が発見されており、将来的に天然ガスの供給では輸入に頼らず完全に自立することができる見通しだ――


未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ 2015年12月4日号では、この続きとして以下の内容を紹介しています。

イスラエルのジニー・エネルギー社とシリア産原油

エネルギー供給の命運を握るアサド政権

ロシアを主軸にした「イスラム国」の国際的包囲網の形成は相当に困難

EU、イスラエル、米国によって「フロント」に選ばれたトルコ

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未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ』(2015年12月4日号)より一部抜粋
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