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メリマン・アストロロジー(金融占星術)で占う2016年のゴールド相場=葛城北斗

「サイクル」「アストロロジー(金融占星術)」「テクニカル」の3本柱で市場経済を読み解く、お馴染みレイモンド・A・メリマン氏の『フォーキャスト2016』が12月25日に発売されました。この記事では、そのメリマン・アストロロジーが示唆する2016年前半のゴールド相場の注目点を、テクニカルアナリスト・葛城北斗氏が解説します。(『投資日報デイリーリポート』)

NY金は1040ドルを維持できれば来年1月から上昇トレンド形成も

金相場は「底縛り」状態

FOMCは9年半ぶりに利上げを行った。

利上げは市場予想通り、混乱なく、この時点で、市場は逆に安堵感が広がった。

利上げを懸念していたNYダウは上伸、ドルも上昇したが、金は16日に限っては前日比15ドル高と上昇。全ては重しが取れた格好だ。市場の焦点は来年の利上げ回数、年2~4回の緩やかなペースとの判断。04~06年のような年間5回以上の利上げを想定する必要はない。世界はまだ病弱だ。

この間に米経済の力強い回復が世界をけん引すれば06年のような繁栄に繋がる。今はまだそれを想定するのは時期尚早かもしれない。

さて、金相場は雇用統計、FOMCと2つのビッグイベントでは一時的であるが上昇という形で反映された。金にとっての足かせとなる利上げは悪材料出尽くしという形になるが、まだ上昇トレンドを形成するほどの力強さはない。

端的に言ってみれば「底練り」か。

Gold先物(COMEX)週足(SBI証券提供)

Gold先物(COMEX)週足(SBI証券提供)

火星のさそり座入居期間、来年1~3月に注目

ただ一時的であるが1~3ヶ月の上昇トレンド形成が期待できる時間帯がある。

それはメリマンアストロロジーによる統計学的な見地から来年1~3月である。これは火星のさそり座入居期間であり、この時期、金は活発な動きを示す傾向がある。1000ドル台が維持されている限り、この時間帯は上伸場面と合致してもおかしくない。

また金のアノマリーからは年後半の11月から翌年1月にかけて安値が出現した時はその後上伸という場面が度々見られる。

13年は12月末ボトムから14年3月に向けて、14年は11月ボトムから1月に向けていずれも上伸。12年は逆に10月天井から続落したものの、11年は年末から12年2月に向けて続伸。その11年は1月ボトムから上昇トレンドを形成、9月の史上最高値に至った。

結果的には、年末年始に安値を付けた相場はその後最低2ヶ月の上昇が期待できる。

目先はイベントで上伸した相場はその後ジリ下げ基調を辿るパターンとなっており、雇用統計時と同様に、FOMC後もそのパターンが現れるかもしれない。しかし次の上伸場面は年初に期待できる。

その時はジリ下げ基調になるのではなく、2ヶ月以上のトレンドを形成すると予想される。ここからのジリ下げ基調が1040ドルを維持できれば、来年1月から強力な上伸場面に遭遇するだろう。できなければ、逆に続落する恐れがあるので注意。

【初出:商品版投資日報 12月18日号「第六感の目」(毎週金曜日掲載)】

【関連】2016年はどんな年に?「干支と相場」丙申のアノマリー=櫻井英明

投資日報デイリーリポート』(2015年12月22日号)より一部抜粋
※チャートと太字、編注はMONEY VOICE編集部による

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