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ついに世界競争力30位に転落した日本、それでも麻生氏は国力減退を詭弁で認めず=今市太郎

平成30年の間に日本の世界競争力は30位に転落、企業の時価総額ランキングでも上位20社に1つも入っていません。そして政府はこの衰退ぶりから目を逸しています。(『今市太郎の戦略的FX投資』今市太郎)

※本記事は有料メルマガ『今市太郎の戦略的FX投資』2019年6月3日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。

なぜ問題を直視しない?政府に新たな産業を育てる視点はもうない

日本の競争力「世界30位」に転落

マネーボイスでもすでに取り上げられていますが、スイスの有力ビジネススクールIMDが5月28日に発表した「2019年の世界競争力ランキング」で、日本が総合順位を前年より5つ下げた30位に後退したことが明らかになりました。

【関連】日本の競争力は世界30位。ビックデータの活用や分析、起業家精神の項目で最下位評価

内容はこちらに詳細記述されていますので、ぜひお読みいただきたいと思います。

麻生財務大臣「日本の競争力が低いと考えたことはない」

これに対して、あのひょっとこ爺で自国民には偉く愛想が悪くしかも威張り散らすのがお得意でいらっしゃる総理経験者の財務大臣が、記者からの質問に対して「たまたまそれがそうだったからと言って、日本の競争力が低いと考えたことはない」と、独善的な判断を示していることが悪い意味で話題になっています。

この人物、とりたてて私が嫌いだからということを別にしても、実態経済を直視できない、あるいはあえて事実と異なることを扇動しようとしている可能性が極めて強く、経済財政についてはエキスパートを自称していますが、実は相当な張り子のトラなのではないかと思い始めています。

麻生太郎財務相は昨年12月14日の閣議後の記者会見で、景気拡大期間が高度成長期の「いざなぎ景気」を超えたが賃金が上がっていない状況を問われ、「上がっていないと感じる人の感性」の問題だと発言。

【関連】「給料上がってない」は一部の人の感想なのか?麻生氏暴言と矛盾するGDPマイナス成長=今市太郎

認識が低くても、故意の嘘つきであっても、政権内にこういう人物がいること自体が問題になってきています。

また秋の消費増税を巡っても、今や日本政府屈指のデータ改ざん専門機関と名高い内閣ですら、5月13日に3月の景気動向指数で、一致指数の基調判断を景気後退の可能性が高いことを示す「悪化」に引き下げても、麻生氏は平気で景気は緩やかに回復と言い続ける始末です。

漢字が読めない、空気が読めない、読むのは専ら漫画だけというのは、ご本人の問題ですから仕方がありません。しかし、経済が読めないのはかなり大きな問題です。

今の政権を含めて、平成の30年間ほぼ政治の中心にあった自民党が経済政策のグランドデザインを描くことができずにここまで来てしまったという、基本的な認識の低さを端的に露呈させた発言ではないかと呆れます。

Next: 平成30年間での日本の衰退はもはや明らか。新たな産業は育たない

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