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世界が注目する3人の大暴落予測 近づく「ダウ6000ドル時代」の生き残り方

経済崩壊した世界では、どんな事業の芽があるのか

いくつかの事業領域の人々は、来たるべき大不景気によって、逆に、今までより上手に立ち回ることができるようになる。

質屋も、そのひとつだろう。

多くの人々は、自分が持っている貴重品を質に入れなければならなくなるだろうから。

また、市民の多くは、生き残るために窃盗や強盗を働く犯罪者の脅威に晒されることになるので、警備産業は有望な事業領域である。

さらに警備産業の事業環境は、法秩序が破壊されしまっているので、他の事業領域より断然有利だ。

この事業領域は、セキュリティー・ガード、高度な電子機器を使った秘密情報収集システムにとどまらず、警報、ロック、防犯柵、門、ウインドウ・シャッターまで、防犯に関するすべてを含む。

そして、もうひとつの有望な領域は「農地」と「農業」である。

大規模な食物不足が起こる。したがって、食料品価格は品不足になって超インフレ状態を引き起こし、劇的に上昇するだろう。

思考が既成概念に縛られていない人々にとっては、経済崩壊はたくさんの事業機会を提供してくれることだろう。

反対に、従来、繁盛していた多くの企業とサービスは消えていく。

わずかな創意工夫のある人なら誰でも、沈むゆく既存の大企業のギャップを埋める小規模事業を立ち上げることができるだろう。

超インフレ下で資産を減価させず購買力を保つ最善の方法

超インフレで資産を減価させずに、どうやって温存すればいいかという立場に戻ると、資産を増やすというよりは、資産に保険をかけることが重要になって来るのだ。

そのベストな方法は、金(ゴールド)の現物と若干の銀(シルバー)を保有することである。

金と銀は、「正貨」と呼ばれているように、本物の現金そのものであり、常に売買されるという流動性を持っている。最悪の場合は、物々交換に使うこともできる。

金と銀のような貴金属は、数千年の間、社会の役に立ってきた。

金と銀は、購買力を維持することができるだけでなく、人々が予想しているより、ずっと早くやってくる大規模な金融危機において、実質的に評価される「富」なのである。

今日が、手頃な価格で金と銀を買う最後のチャンスになるだろう。

株式市場が、再びダウントレンドに入りそうなこれからの数週間は、金や銀といった貴金属の価格は加速度的に上昇すると考えられる。

経験ある投資家ほど、いくら強い金や銀といっても、一度は価格を下げる場面があるだろうと考えがちだ。

しかし、そう考えていると取り残されてしまうかも知れない。買いそびれてしまうほど速く上昇する可能性がある、ということだ。

投資家に必要なことは、金と銀は投資の対象ではなく、脆弱な金融システムに対する最強の保険であるという本質的なことを理解することである。

したがって、金と銀を買っておくことは、火事が起こる前に火災保険をかけておくようなものなのである。今、火事はいつ起こるかわからない状態になっている。

私(エゴン・フォン・グレヤーズ)は、今後5年間、紙幣、株、債券、土地などの資産、そして、絵画などの芸術品、その他すべては金と銀に対して90~100%減価すると見ている。

こうした予測は、大部分の人々が、全く信じがたいと一笑に伏すであろうことは承知している。

そう考えてしまうのは、この100年間、資産価格を増加させることができたのは、単なる投資のスキルの問題であって、実質的な価値を増加させてきたことにはならない、ということを多くの人々が認めてこなかったからなのだ。

この100年の間に起こったことは、ごく少数の人々が、銀行システム(最高50回まで預金者の金を転がして信用創造する仕組み)を使って巨額な富を築き上げてきたということである。

そして、自分たちが持ってもいない金を使い放題してきた無責任で無能な政府によって、国民の負債を野放図に、それも指数的に増やしてしまったということなのである。

各国の中央銀行は、無からお金を生み出す仕組みを最大限活用して、この痛みをさらに大きくしてしまったのである。

実体のない資産価格を生み出したのは、この銀行システムという詐欺の仕組みによる信用拡大なのである。

Next: 無政府状態と超インフレの次に来る「負債の帳消し」デフレの内破

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