イエレンFRB議長が日本の経済低迷について異例の発言
先日の欧州中央銀行(ECB)ドラギ総裁の発言にも驚いたのですが、イエレン議長も日本について発言しています。
ドラギ総裁は、「欧州は、日本のようなデフレではない」という主旨の発言。イエレン議長は、「日本の景気縮小は、ある種の驚き」と発言。
これはつまり、「日本に、世界の景気の足を引っ張ってもらっては困る」と注文をつけているわけです。
日本のアベノミクスは、富裕層と大企業に富を生み出す一方、ほとんどの国民には恩恵が及んでいません。その原因について、このメルマガでは「インフレの環境である場合と、デフレの環境である場合は違う」と指摘してきました。
つまり、「インフレではたまったカネは流れ出すが、デフレのままでは富が偏在するだけ」ということです。
ここにきて日銀が「マイナス金利」を導入して改善する見通しですが、欧米からは「世界経済の足を引っ張るな」と言われているわけです。
ただし、これからは「マイナス金利」の導入で、日本の景気もようやく良くなってくると思います。日本の大手メディアの大半は「景気が良い」という報道をしていたものの、実は、強力なデフレが継続して多くの国民が苦境に。
それが統計上で明らかになり(=隠しようがない)、「景気縮小を欧米から指摘されている」というわけです。日本のデフレ脱却にも、こうした「外圧」もあって、はずみがつくでしょう。
『ニューヨーク1本勝負、きょうのニュースはコレ!』(2016年3月17日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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