東芝の白物家電事業を買収する「美的集団」とは何者か?=栫井駿介

中国市場の拡大に伴い、売上高も急増しています。ここ数年の成長率は年率約20%と、3年で2倍になる勢いです。2017年には売上高を2.7兆円から3.8兆円に増やす計画を掲げています。

一方で、中国ばかりに頼らない姿勢も見せ、東南アジアや南米へ進出しています。今でこそ好調な中国市場ですが、若者人口の減少や家電製品の普及により、成長の鈍化が想定されるからです。

2014年には日本にも拠点を設けており、東芝の白物家電事業買収は渡りに船だったのでしょう。

喉から手が出るほどいい銘柄だが…

そして私が驚いたのはその株価です。

これだけの高収益・高成長にも関わらず、PERは約10倍。PERをEPS成長率で割ったPEGは0.4と相当割安な水準です(PEGは1を割ったら割安と言われます)。

「それは買わない手はない!」と思った人もいるでしょうが、残念なことに、日本からは個人で同社の株を買うことはできません。深セン証券取引所に上場していますが、外国人は基本的に参加できないA株のみの上場なのです。

とはいえ、これから世界を見据えて活動する美的は要チェックでしょう。

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バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問』(2016年3月17日号)より
※太字はMONEY VOICE編集部による

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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。

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