一人勝ちしたサービスは「フリーミアム」モデルで稼ぐ!
インターネット業界の一人勝ちと言えば、真っ先に思い浮かぶのがヤフー・ジャパンでしょう。
インターネット黎明期からサービスを開始し、ポータルサイトとして確固たる地位を確立しました。トップページに表示されるニュースは、今やテレビなどのマスコミ以上の影響力があると言っても過言ではありません。
ヤフーの主な収益源は広告です。それだけ影響力のあるメディアですから、大手企業もこぞって広告を出します。売上高の約6割が広告によってもたらされ、売上高・営業利益・当期純利益はいずれも18期連続の増加を記録しています。
その勢いは広告だけでは終わりません。ヤフーのサービスを月額会員制の「Yahoo!プレミアム」と結びつけることで、ヘビーユーザーから安定的な収益を獲得することができるようになります。
無料のサービスから入り、ヘビーユーザーから会費を取る「フリーミアムモデル」の典型的な事例です。これも既にヤフーの収益を支える重要な要素となっています。
同じように投稿型レシピサイトで一人勝ちとなっているのがクックパッドです。レシピ自体は無料で見られますが、人気ランキングや「殿堂入り」レシピを見ようとするとプレミアム会員登録をしなければなりません。
とはいえ会費は月額約300円とハードルは高くなく、順調に会員を増やしています。同時に、料理というコアなターゲットに絞った広告でも成果を上げています。
このように、一人勝ちとなるインターネットサービスは、フリーミアムモデルを軸として、広告や有料会員サービスで稼ぐことが多いようです。