菅総理誕生がいつの間にか既定路線になっていますが、すぐに「菅退陣」の文字が新聞を飾るでしょう。米国のジャパンハンドラーの本命は、河野太郎新総理です。(『カレイドスコープのメルマガ』)
※本記事は、『カレイドスコープのメルマガ』 2020年9月10日号の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会に今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。
「菅政権」誕生が既定路線に
メディアの手のひら返しが激しくなっています。次の総理にふさわしいのは「菅義偉氏」46%とか、国民は夢を見ているのでしょうか……。
数日前まで、自民党の中では唯一正論を吐くことから、総理就任を待ち望む世論が圧倒的に多かったのは石破茂ではなかったのでしょうか?
「中国の覇権主義の拡大を我が国・日本が阻止する」と、イージス・アショアの導入を延期してまでF35の配備を優先したことから俄然、注目を浴びるようになった河野太郎は、期待の星ではなかったのでしょうか?
それがわずか数日後、石破茂は出馬を取り消さないまでも日和見に徹するような態度を取るようになり、河野太郎は総裁選不出馬を表明しました。
残りは、菅義偉・岸田文雄・石破茂らの3人。
菅義偉は、安倍晋三の影であってこそ、その存在を許されていた消費期限切れの政治家。
岸田文雄は、自己保身と事大主義の典型で、消化試合でしか存在感をアピールできない小粒の政治家。
残る石破茂は、「石破・新総理待望の世論」が消去法から導き出されたことを知っているので、ここは「森友・加計疑獄の再捜査も辞さない」ことを国民にアピールしながら、次の本番に備える構えでいます。
つまり、3人とも、後々、「党員投票なき密室談合選挙によって選ばれた総理大臣」と言われたくないため、次の本番の選挙につなげるための捨て石にさせられることを恐れているのです。
だから、明らかに日本を中国にそっくり差し出そうとしている二階俊博の党内での横暴を許しているのです。「奴は長くはない。しばらく好きにさせておいてやれ」と……。で、その見立てのとおりになるでしょう。二階氏は、来年9月の衆院総選挙までは持たないでしょうから。