「自分は平均より上」と思う人98%…自身の過大評価はキケンだ

 

ただ、自分自身を注意することはできます。

「自分だけは大丈夫」「自分は平均よりも上だ」ということを、例えばデータ上など客観的根拠があれば別ですが、何も根拠がないのに思い込むことは危険をはらみます。

例えば「自分は運転はまあまあ上手なほうだ」と思うのは、根拠なく考えていないか? どうしてそういう思い込みになっているんだ? ということをきちんと分析するのです。

そして「よく考えたら、何の根拠もなかったな」というものは、「まあ平均よりは上だろ」と思わず、きちんと根拠が判明するまでは「平均以下かもしれない」という注意をしておく。

「実際にやってみれば、自分はうまくできると思う」

「本気を出せば、こんなことすぐにできる」

という仮定の話も、実際にやってみたり実際に本気を出したりするまでは根拠なく思わないようにする

どうしても思ってしまうという場合は、実際にやってみたり検定を受けたりしてみて実際のレベルがどこにあるかをすぐ確認する。

そういう自分の分析が、「自分の情報」なのです。

人間にレイク・ウォビゴン効果があるということは、それだけ人間は「自分の情報を正確に把握していない」ということ。せめて自分は、自分の情報はきちんと根拠を確かめて把握しておきたいものです。

良い情報力を持つには、まずそこからです。

 

 【今日の発想源実践】(実践期限:1日間)

  • 「自分はこの能力に関しては、社内で平均ぐらいか、平均よりちょっと上ぐらいだ」と思っていることをノートに列挙していく。
  • それを実証するためにはどのような検証が必要か。簡単な案でいいのでノートに簡潔にまとめる。

image by: Shutterstock

 

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