子どものテスト「0点」に驚く親は、無能で仕事ができない理由

151015_0ten
 

子育ても仕事も、予想外のトラブルの連続。それらに対し戸惑うことなく対応するためには、日ごろからの「予想力と準備力」への意識が大切であると、人気の無料メルマガ『ビジネス発想源』の著者・弘中勝さんは語ります。

予想力と準備力

子育てをしているパパさんやママさんには、「子どもの行動は予想できないから困る」「子どもは想像していなかった動きをするから大変」と主張する人がたくさんいます。

私は以前からそれがすごく疑問だったのですが、実際に自分にも子どもが生まれて子育てをすると、やっぱり案外そうでもないなと感じます。

子どもの行動は、たいてい想定の範囲内なのです。

子どもが小さければ小さいほど大変だという人もいますが、小さければ小さいほど、想定外の動きはありません。

もちろん、赤ちゃんはいつおしっこをするかとか、夜中にいつ泣きだすのかとか、正確には分かりません。

でも「オムツを変える時におしっこを引っ掛けるかも」「何時間以内には泣きだすだろうな」といったことは予想できて、その想定に対して準備はできます。

「予想ができないから大変」と騒ぐ人は大抵、そういう準備をきちんとしていないから、いざその時になって慌てるのです。

「こんな場所でおもらししちゃって、大変!」と、余計に騒いで子どもをもっと泣かせる親もいれば、「替えのズボン持ってきてるから大丈夫よー」と、さっさと履き替えさせられる親もいます。

「目を離した隙に、危険なものに触りたがる」などと言って子どもの行動にため息をつく親もいますが、目を離した隙を作っているのは自分だし、危険なものを触れる所に置いてあるのも自分です。

たいていのことは、親自身気配り下準備で、問題解決するものなのです。

また、小学生や中学生のお子さんに対しても、「テストで20点しか取ってなくて驚いた」「我が子が0点を取るなんて予想外だった」などと声を荒げる親が多いですが、これも想定力準備力欠けた人の言い方です。

100点満点のテストだったら、点数は0点~100点までの範囲しかないのですから、予想するのはすごく簡単なはずです。

「100点満点のテストで、5億点も取ってる!」というなら文字通り「想定外」ですが、100点満点のテストで0点や20点はあり得ることで、そういう点数を取った時にどう声をかけるかという想定準備は、すぐにできます。

親自身ががそんな想定力がないだけなのに「私の想定外の点数を取るなんて!」などと子どもを叱るのはナンセンスなのです。

これと同じことが、仕事でも言えます。

print
いま読まれてます

 

『ビジネス発想源』(無料メルマガ)
<まぐまぐ大賞2014・総合大賞受賞> 連載3,000回を突破した、次世代を切り拓くビジネスパーソン向けの情報メディア。
<<登録はこちら>>

  • 子どものテスト「0点」に驚く親は、無能で仕事ができない理由
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け