マイナンバーでなぜ「へそくり」がバレるのか?

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マイナンバー制度の導入でサラリーマンの副業が会社にバレると言われていますが、気をつけるべきは主婦も同様と言うのは『もう、資格だけでは食べていけない』の著者・横須賀輝尚さん。どういうことなのでしょうか。

マイナンバーで気をつけよう 主婦編

マイナンバーに関するニュースが続いていますが、実はこんなに騒いでいるのは先進国の中ではほとんどないと言われています。アメリカでもシンガポールでも、そんなにID流出は恐れていない。どちらかというとクレジットカードの流出、漏えいの方が怖い。そんな雰囲気なのです。

個人情報保護法ができてから、どうも個人情報に敏感になってしまった気がしますが、マイナンバーをうっかり漏えいさせても、マイナンバーのカードそのものに情報があるわけではありませんし、写真つき証明書なわけなのですから、なりすましもそんな簡単な話ではありません。

詐欺とかそういうものもありますが、もっと現実的な対応も大事。今回はサラリーマン家庭のことを考えてみましょう。例えば、「配偶者控除」。いわゆる「103万円の壁」、「130万円の壁」というものです。配偶者の収入が103万円を超えなければ所得税を払わなくてもいい。社会保険の被扶養者の範囲が130万円までで、これを超えると扶養が外れる(サラリーマンの場合)。だから、これまでみんなこの壁を守ってきたわけです。

ただ、そこはやっぱり人間だもの。年末に会社へ提出する「扶養控除等(異動)申告書」には控除対象配偶者の所得の見積もり額を書く欄がありますが、配偶者が103万円、130万円を超える年収だったとしても、こそっとそれより低く書いてしまう人も多かったそうな。源泉徴収票を添付する必要もなかったわけですし。ただ、これがマイナンバーでひも付けられてしまいます。ですから、今後は正しく伝える必要がある(これまでもそうだったわけですが)。悪いことはできないわけです。

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