新聞記事は、エモーションが入っていないので、あまり私たちの心に響きませんが。
それでも皆さん、このことを冷静に考えてみてください。
- ISは、トルコへの石油輸出(密輸)で、年600億円稼いでいる
- ISは、その金を使って、ロシア旅客機を爆破し、パリ同時多発テロを起こした
これって、「ものすごいこと」ではないですか?
トルコがISの石油を買わなければ、ISは金がなくて、今のように強力ではいられないはずなのです。
プーチンは、「トルコはISの共犯だ!」と名指しで批判していますが、「密輸」が事実だとすれば、当然ですね。
しかし…。
「密輸問題」を完全にスルーする欧米指導者たち
冷静に考えればわかりますが、ISが強いのは、「金があるから」です。
ISを打倒しようとすれば、「資金源」を断つのが一番いい。
で、「一番の資金源は、石油だ」と、テレビでもいい、新聞、雑誌、「イスラム国」本にも書いてあります。
それなら、「ISは、どこに石油を売って利益を得ているのだろうか?」
これは、ISをつぶしたい欧米指導者たち、「最大の関心事」であるべきなのです。
ところが、欧米の指導者たちは、プーチンの指摘を「完全に無視」しています。
その理由ですが、私は、「知っていて黙認しているのでは?」と考えています。
もう一度、こちらの記事を。
欧米情報当局「イスラム国がトルコに石油密売」 読売新聞 11月28日(土)10時22分配信
【パリ=石黒穣】イスラム過激派組織「イスラム国」から大量の石油がトルコに密輸されているとの見方は、欧米情報当局の間でも強い。
米軍特殊部隊は今年5月、シリア東部で「イスラム国」の石油事業責任者を殺害した。
英有力紙ガーディアンは、同部隊がその際押収した文書から、「トルコ当局者と『イスラム国』上層部の直接取引が明確になった」と伝えた。
欧米情報当局が知っていて、欧米のトップが知らないなどありえないでしょう?