お金をかけずにぐっすり眠れる。科学者が教える布団と枕の選び方

shutterstock_221698798
 

それなりの時間は寝ているのに、なぜか疲れが取れない―。もしかしたらそれ、寝具に問題があるのかもしれません。無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』で紹介されている、お金をかけずに睡眠の質を上げる寝具の選び方を参考にしてみてはいかがでしょうか。

暮らしと科学:寝具の選び方

最も気をつけたいのが敷布。特に体が骨張っている人(肥っていたり、痩せすぎたりしている人は特に)はマットレスが悪いだけで睡眠の質がガクンと下がります。

故に、自分の体にあったマットレスないしはベッドを手に入れましょう。安いベッドでもマットレスをちょっと良いモノにするだけで劇的に改善することもありますので、ニトリなどでマットレスをいろいろにらめっこしてみてもいいでしょう。

良くないのは低反発系マット。冬場は悪くないのですが、ウレタンマットであるということで通気性は極悪で、夏場はまともに寝れたもんじゃありません。冬場は冷たい部屋に置いておくとなかなか暖まらないということになって逆に冷えたりすることも。理想は専門店で見てもらうことなのですが、万事そうしてるとお金がかかりすぎるので、自分の体と財布に相談して決めましょう。

掛け布団は価格に応じて寝心地が全然変わります。しかし、高級羽布団といっても5万円以上のものは、もはや寝心地度数は飽和が始まり好みの領域になってくるので、必ず商品を見て触って、実際に目で見て決めるのがオススメです。通販は厳禁(地雷大杉です)。

また掛け布団は安くてもカバーを良いモノに変えるだけで劇的に変わることがあります。安い掛け布団は布団綿になるために重いのですが、布団カバーだけ専門店の上質のものに変えると適度な通気性と保温性で断然寝心地が変わります。布団カバーは専門店でも数千円するのですが、セール品がよくあるので、こまめに見ていると2、3千円でゲットすることもできます。

枕に関しては好みなのですが、柔らかすぎる枕は好みであってもあまりオススメできません。特にイビキの原因にもなりますし、治る肩こりも治らないことにもなりかねません。

枕の高さは、もっちりとした適度なやわらかさの枕で仰向けに寝て、目線が膝をたてた頂点の延長戦を向くようにするのが良いそうです。具体的には目を閉じて力をぬいて鼻呼吸して舌がうしろに落ちて呼吸が苦しくならない角度と言えます。

適切な枕の角度であれば、いびきもかなり低減されます。これは高い枕をオーダーメイドで作ってもらう(百貨店などである)のでもいいのですが、バスタオルを枕にまきつけて高さを調整することで実現可能です。うまくきまると、劇的に睡眠の質が上がるので、是非ともおためしあれ。

image by: Shutterstock

print
いま読まれてます

 

アリエナイ科学メルマ
著者/くられ
シリーズ15万部以上の不謹慎理系書「アリエナイ理科ノ教科書」著者。別名義で「本当にコワい? 食べものの正体」「薬局で買うべき薬、買ってはいけない薬 」などを上梓。学術誌から成人誌面という極めて広い媒体で連載多数。
≪登録はこちら≫

  • お金をかけずにぐっすり眠れる。科学者が教える布団と枕の選び方
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け