ポーラ文化研究所の調査によると、女性がメイクにかける時間は平均13.6分なんだとか。14分弱と言えど、バタバタしがちな朝の貴重な時間の中からやりくりするのは大変ですよね。ましてやそのメイク法があなたの顔を古臭く見せるマイナステクだったら、もう散々です! メイクアップアーティストの寺長根 愛さんがレクチャーする「やってはいけないテクニック」を逆参考にしてみては?
今すると古くみえがちなテクニック集
メイクの流行というのは、時代ごとにどんどん変化しています。その流行を常にチェックしていたいと思うものの、ファッションのように、衣装チェンジすればいいだけではなく、「方法」を変えるのって、なかなか難しいですよね。最初に覚えたメイク法を、ずっとずっと続けてしまっているという方も、少なくありません。
そこで今日のテーマ。「今それをすると古く見えるかも」というテクニックをいくつか挙げてみます。無意識のうちに習慣になってしまっているかもしれません。ぜひ、チェックしてみて下さいね。
眉骨(眉山の)に白いハイライトを入れる
眉山の下にある眉骨には、ハイライトを入れるものだと、無意識に思い込んでいる方が少なくありません。確かに、ここにハイライトを入れて明るくすると、眉骨の高さが出て、目元が彫り深く見える効果があります。
しかし、眉骨ハイライトは、眉山を高く見せたり、上がり眉に見せたりする効果もあるため、今の流行とは真逆の眉毛を演出することになります。
彫り深く見せるために眉骨ハイライトを入れるとしたら、明るめのベージュ(マット)などの自然な色にし、真っ白や、パールの強いものは避けるようにしましょう。
目頭を白くする
これも、ほんのりと自然に入れる程度に抑えるならば、目元に透明感が出る効果がありますが、あまりにも目立つホワイトパールなどを入れてしまうと、時代遅れの古い印象を醸し出してしまう危険性があります。
とりあえず目元をキラキラにする
こういったアイメイクをしている方は、多いと思います。アイシャドウパレットの中に含まれている、キラキラのアイシャドウ。
「とりあえず、それをまぶたに広げておけば、簡単に華やかさも出るし、メイクした感じになる。」
確かにそうなのですが、ベースメイクが手抜きだったり、眉メイクやアイライン、マスカラも手抜きなのに、まぶただけがキラキラしている状態というのは、やはりアンバランスで、ややひと昔前の雰囲気が出がちです。
キラキラがダメなのではなく、「とりあえず」がダメなのです。
キラキラ光るという質感は、それだけで「メイクした感」がお顔にプラスされます。だからこそ、それ以外のベースメイクや眉、チーク、リップなどもきちんと丁寧にメイクを施し、「きちんと感」のレベルを、顔全体で整えていく必要があります。
極端な話、すっぴんの状態に、まぶただけキラキラさせても、おかしなバランスになるのは想像に容易いですよね。品のない印象に仕上がってしまい、昔のサーファーメイクのような雰囲気になりがちですので、「とりあえずキラキラ」は避けるようにしましょう。
いかがでしょうか。今日ご紹介した、この3つのテクニック、習慣化されてしまっていて、無意識のうちに毎日行ってしまっているという方は、少なくないように思います。
せっかく朝の忙しい時間の中でメイクをするのですから、それがマイナスの作用に働いていたら、悲しいですよね。
メイクで損をしないように、ちょっとだけ意識を向けてみましょう。
著者/寺長根 愛
スタジオ運営の他に、テレビ・映画・雑誌・CM等にも携わり、芸能人・タレントなどのヘアメイクも手掛ける。週に3通届く具体的なメイクアップ方法が分かりやすく記された寺長根さんのメルマガは読者のバイブルとなっている。
≪無料サンプルはこちら≫