「流行語大賞」を見ればわかる?日本人が英語を苦手とする真の理由

shutterstock_144411868 copy
 

今年も流行語大賞が大々的に発表されました。でも海外の流行語大賞は、もっと地味なんだそうです。その理由はいったい何なのでしょうか? メルマガ「ニューヨークの遊び方」の著者・りばてぃさんが、海外在住の視点からこの秘密を、そしてその話題を「なぜ日本人は英語が苦手なのか」というところまで広げて面白く紹介してくれています。

日本語と英語の根本的な違いを考える良い機会

流行語大賞」の結果は、まぁ、どうでもいい

そんなことより、ここで皆さんに考えて頂きたい重要なことは、日本語には、毎年こんなにも多様な新語や流行語が登場し、様々なタイプの「流行語大賞」的なイベントや、ランキングが登場して、多くの方々の間で少なからず話題になっているということだ。

これは重要な現象だと思う。

以前も、確かこのメルマガで詳しく取り上げたが、欧米にもウェブスター(Merriam-Webster)やオックスフォード(Oxford)など、主に辞書の出版社が行っている「ワード・オブ・ザ・イヤー」(Word of the year、略してWOY)つまり、その1年を象徴する言葉を選ぶイベントはあるにはあるが、日本の「流行語大賞」ほど大きな話題にならないし、世間の注目を集めない。

ちなみに、ウェブスターオックスフォードが選んだ過去5年分のワード・オブ・ザ・イヤーは、以下の通り。

◆ウェブスター(2015年は未発表)

2014: culture(文化)

2013: science(科学)

2012: socialism and capitalism(社会主義と資本主義)

2011: pragmatic(現実的)

2010: austerity(緊縮財政)

◆オックスフォード

2015: Face With Tears of Joy, part of emoji(絵文字)

2014: Vape(電子タバコ等を吸う)

2013: selfie(自画撮り)

2012: omnishambles(混乱)・GIF (GIF動画を作ること)

2011: squeezed middle(インフレに賃上げが追いついていない中間層)

〔ご参考〕

Oxford Dictionaries Word of the Year 2015 is…

ご覧のとおり、英語のWOYは、言葉や表現のバラエティの豊富さユニークさインパクトなど、日本の「流行語大賞」には、到底、まったく及ばない。

一言でいうと、しょぼい

日本語の流行語と比べると、格段につまらないのだ。

これは、どういうことを意味するのか?

そう、要するに日本語の方が、もともと日常的に使っている言葉の数やバリエーションが、英語よりも圧倒的に多く、必然的に、新語や流行語の類も、日本語の方が桁違いに多くなる、ということが言えるだろう。

では、なぜそうなるのか?

print
いま読まれてます

  • 「流行語大賞」を見ればわかる?日本人が英語を苦手とする真の理由
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け