1つのアイデアがポーンと出ただけでは発想力がない。むしろ2つ目が肝

shutterstock_242859997 copy
 

ビジネスのカギとなる、発想力。代替案を求められて瞬時に出せる自信はありますか? とっさのときの発想がビジネスにおいても重要です。無料メルマガ『ビジネス発想源』の著者・弘中勝さんが、発想力を高めるためにおさえたおきたいポイントについて紹介しています。

発想力は2つ目から

 発想力で大事なのは、2つ目からです。

「発想力が高い」というのは、「これだ」と思うアイデアがポーンと素早く出てくる、とイメージしている人が多いですよね。

でも、「これだ」というアイデアは、大抵誰にでもポーンと出てくるものなのです。だから、1つだけアイデアがポーンと出てきても、それは決して発想力が高いわけではなく、みんなと同じ発想力のレベルです。

発想力が問われるのは、2つ目からです。

というのは、発想力というのは、「代替案が必要な時」「失敗した時」「困った時」「どうしようもない時」など、答えに行き詰まった時に必要になるものだからです。

1つだけアイデアが出てくるというのは、あくまでも「普通の答え」でしかありません。それは「ひっかけクイズ」のようなもので、最初の答えは、ひっかけと同じなのです。

大抵みんなはこう答えるよね、というものが「最初にポーンと出てくるアイデア」であって、頭を働かせるのはそこからと言えます。そこから頭が働かない人は、1つ目にすぐポーンと引っかかってしまう、むしろ「発想力のない人」であるケースが多いのです。

例えば、異性とデートをすることになり、「こういうお店だったら、喜んでくれるだろうな」という候補は、1つはすぐに挙がります。自分がよく使っているお店だったり、以前に誰かから教わった店だったりして、すぐに頭の中に出てきます。

ところが、その日はそのお店は満席だったとか、彼女はその食材が食べられなかったとか、いざそのアイデアが使えなくなった時に、「じゃあ、どうする?」というのが発想力です。「このお店がダメなら、もう分かんないよ~」ということになると、発想力はゼロです。

最初にサッと「このお店を知ってんだよね」「このお店がすぐに思い浮かぶんだよね」なんていう素振りを見せたところで、全く大したことがないということが分かります。

「これがダメなら、じゃあこれ」
「こっちが無理なら、こういうのはどうか」
「これができないなら、こういうのもいいよね」

と、次々に劣らぬ代替案が出てくる、というのが、本当に「発想力が高い」人です。

print
いま読まれてます

  • 1つのアイデアがポーンと出ただけでは発想力がない。むしろ2つ目が肝
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け