この季節になると何だか気分が優れないという方は、もしかしたら「季節性うつ」かもしれません。あまり聞き慣れない言葉ですが、普通のうつとは異なる症状も出るそうです。無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』で「季節性うつ」について正しく知っておきましょう。
暮らしと科学:季節性うつ
いよいよ日照時間が短くなってきましたね。日照時間が短くなってくると、季節性うつ(季節性情動障害 SAD)が原因で陰々滅々とした感じになる人が増えてしまいます。
特に普通のうつより不眠より過眠、食欲低下より過食、といった特徴が気力の低下や倦怠感、集中力の低下、喜びの低下といった定型うつ病の症状を伴って現れます。
実際に緯度の高い地域での自殺率の高さなどからも、看過できない大きな季節的な問題なので、少しでも「おかしいな」と思ったら早めに病院に行きましょう。
ちなみに眠れないから、寝付きが悪いから、頭がもやもやするということから逃れるために、アルコールを入眠に使う人も出てきますが、これは最もやってはいけない解決策なのでご注意なのです。
アルコールは脳の認知力を下げる薬ですが、下げて現実逃避したあと、再度問題にぶつかると前回より痛みが増すために、より強い逃避を求めるようになり…あとは破滅への道をたどるのみというわけです。
うつや不眠にはアルコール駄目絶対。
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