だってしょうがない?泣く子も黙る「スマホ子守」で失われるもの

shutterstock_354432704
 

長い待ち時間や子どもが退屈する場面では、スマホやゲーム機は便利ですよね。しかし、無料メルマガ『子どもが育つ「父親術」』では、最近著者が遭遇した場面から、その便利さゆえの危険を語っています。最後まで読んでほしいお話です。

「ゲームに熱中させておく」という便利さ

ここ最近、子どもの携帯ゲーム機スマホとの付き合い方を考えさせられるような場面に、立て続けに遭遇しました。

1つ目は、電車の中。中学生くらいの男の子と、その母親らしき女性の2人組が座席に座っていました。子どもは携帯ゲーム機、母親はスマホをいじっています。

しばらくして、親がスマホをカバンにしまいました。なにか話すのかな…と思ったら、そのまま眠ってしまいました。子どもは、引き続きゲームをしていました。私が電車を降りるまでの30分間、2人は一言も言葉を発することはありませんでした。

2つ目は、ショッピングモールの中のフードコートにて。小学5年生くらいの男の子と、その母親らしき女性の2人組が、私の隣の席につきました。子どもはゲームに夢中です。

母「なに食べる? お母さんが選んじゃっていい?」

子「(ゲームを続けながら、数秒の間をおいて)…うん」

3つ目は、近所のスーパーにて。私が買い物に立ち寄って自転車を停めていると、入口横(屋外)のベンチに3人の女の子が座っているのに気がつきました。おそらく姉妹でしょう、4年生・2年生・年長くらいの年頃です。そして3人とも、携帯ゲーム・スマホを1台ずつ手に持って、夢中になっていました。

こうした機器は、確かに便利です。子どもにとって退屈な「待ち時間」を楽しく過ごすことができて、親も子も非常に助かることは事実です。わが家でも、移動時間の長い外出・旅行には、息子がDSを持参していた時期もありますし、最近ではスマホ持参です(娘はそういったものに興味がなく、いつも本を持ち歩きますが)。

print
いま読まれてます

  • だってしょうがない?泣く子も黙る「スマホ子守」で失われるもの
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け