iPhoneで「ゼロでの割り算」をするとエラーになってしまうワケ

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子どもが学校で「7÷0=0」だと習ってきたという投稿から、ネットでも話題になっているゼロでの割り算。メルマガ『1日1粒! 「幸せのタネ」』では、その正しい考え方をわかりやすく解説しています。

0で割ったらどうなるの?

みなさまこんにちは。マインドマップインストラクターの須田です。

「7÷0=0と子供が小学校で習ってきた!」という投稿から、小学校の算数教育についていろいろとネット上で議論が起こっているようです。この「ゼロでの割り算」はときどき話題になっているネタですが、正しい考えはどうなのでしょうか?

パソコンやスマホに計算機・電卓機能があると思いますが試してみてください。iPhone、Macでは「エラー」と表示されます。Excelでは「#DIV/0!」と表示されて困ったことがある人もいらっしゃるかもしれません。

数学的には「0で割ること」は「意味がない」ので「やってはいけない」と考えます。

どうして意味がないのか?

ここにりんごが10個あります。これを2人で分けるとしましょう。1個ずつ渡すと2個減ります。これを何回繰り返したらりんごがなくなるか。そう5回です。だから、りんごは1人当たり5個もらえます。

「0で割る」ということは「りんご10個を0人で分ける」という意味ですが、0個を何回引いても引いても…もとのりんごは減りませんね。だから無意味な問いなのです。

私が小学生のときに習ったのは

10÷1=10
10÷0.1=100
10÷0.01=1000

と、割る数が小さくなればなるほど、答えは大きくなる。0で割るということは、これ以上ないくらい小さい数で割るということだから、答えはこれ以上ないくらい大きくなる。だから答えは無限大になる、というものでした。

極限」という考えを使ったもので、今から考えるとよくまあ小学生相手にそんな方法で「0で割らない」という意味を説明してくれたもんだと思いますが、細かいことをいうと、これはこれで「問題あり」です(書くと長くなるのでここでは置いておきます)。

いずれにしても「7÷0=0」という答えを教えているとしたら、それは大きな誤りですし、困ったものだなあと思います。

なぜ誤りかは次の説明でおわかりでしょう。割り算と掛け算の関係では

6÷3=2 ならば 3×2=6

が成り立ちます。ということは

7÷0=0 ならば 0×0=7

ということになりますが、これはおかしいですよね。0はどんな数字をかけても答えは0ですから。

以上、いろいろ書きましたが,簡単に言えば「0で割っちゃいけない」ということです。

image by: Shutterstock

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