なぜ手が届く場所に図鑑がある家で育った子供は勉強好きになるのか

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子どもの勉強嫌いを何とかしたいというみなさんに、『親力で決まる子供の将来』の著者で、ドラゴン桜の指南役としても知られる教育評論家の親野智可等さんは「図鑑」の活用を提唱しています。ネットで何でも調べられる世の中になっていますが、専門家である親野さんが「図鑑」をあえて勧める理由とは? 子どもが思わず引き込まれる図鑑学習法について徹底的にお教えします!

図鑑に親しむと知識の量が飛躍的に増える

子どもを勉強好きにして、学力を高めてあげるにはどうしたらいいのでしょうか? これは親や先生にとって一番の願いであり永遠の課題でもあります。

私は1つの方法として図鑑の活用をお薦めしています。図鑑をたくさん用意しておき、たとえば会話の中で象が話題になったら動物図鑑で象を調べてみるのです。

図鑑にはいろいろな象の写真、絵、説明などが出ています。写真や絵を見るだけでも象についての知識が増えますし、説明を読めばさらに深めることができます。

また、テレビタレントが屋久島に行く番組を見たら地理図鑑で屋久島を調べます。AKBのメンバーの出身地が話題になったら、これもまた地理図鑑で調べます。

今は、昆虫、植物、魚、鳥、宇宙、星座、人の体、歴史、世の中の仕組みなど、いろいろな分野の図鑑がたくさん出ています。しかも、写真やイラストを増やしたりおもしろい読み物を入れたりなど楽しく読めるように工夫されています。

大人が見ても楽しいので、折に触れてぜひ子どもと一緒に図鑑に親しんで欲しいと思います。そして、子どもが自分で調べたら大いにほめてあげましょう

1つ調べるだけでもその分だけ子どもの知識は増えます。意識的に続けていれば、子どもの知識はぐんぐん増えます。

図鑑をたくさん置いて、子どもたちが自由に調べられるようにするといいですね。それと同時に、図鑑に親しむ良さをぜひ親御さんたちにも伝えてください。

家庭でやる場合は、調べた所の見出しやキーワードに蛍光ペンでマークをつけておきます。1年もするとマークがたくさん増えます。するともっとマークを増やしたくなって、さらに一生懸命で調べるようになります。この方法もぜひ伝えてください。

初出『Smile1』(学研エデュケーショナル)

image by: Shutterstock

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親力で決まる子供の将来
著者/親野智可等
5年連続でメルマガ大賞の「教育・研究」部門賞を受賞!家庭教育メルマガの最高峰。教師生活23年の現場経験を生かし、効果抜群の勉強法、子育て、しつけ、家庭教育について具体的に提案。効果のある楽勉グッズもたくさん紹介。「『親力』で決まる!」(宝島社)シリーズは30万部のベストセラー。
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