米国大手のワシントンポストによると、「一般的に研究者はこれまで知的レベルの高い人は“自分はリベラル”だと表現する人が多い傾向にあるが、新しいこの研究でも彼らは“黒人は差別待遇を受けている”と主張し、愚か者や怠け者とは呼ばない人が多い」と報じています。
ただ例外もあるようです。
1950〜60年代にかけておこなわれた「公民権運動」は黒人の基本的人権を訴えた運動ですが、この運動が始まる前に育った世代の参加者に関しては、能力のレベルによる考え方の相違は明確ではないようです。
スコアが低い高いに関わらず、20世紀初頭に生まれた人たちは時代遅れの差別的な態度が見られるとのことでした。
また面白い結果が出ています。
知的レベルが高い白人は、黒人差別に関連する質問ではよりリベラルな回答をして人種の平等性を支持しましたが、“人種の不平等を排除するような政策”をつくることに関しては、必要以上にリベラルな態度を出しませんでした。
この研究結果にユーザーたちの中では反対意見が勃発しています。
「言語能力が高いからといって、それが知性とイコールになるとは限らないよ」
「なぜ人はこのようなことを記事にするの? 差別はすべて好みの問題なんだよ。知的だろうが、愚かだろうがそんなの関係ないんだ」
「それで、頭の良い人は無知な偏屈者ではないって? 全然驚かないけど」
「分析すること自体がバカみたい。これはすべて偏見で、リベラル理論と知性を同一視している」
「賢くなったり、差別主義者になったりするのは関係性があまりないんじゃないかな。知的な人はもっと人間らしくて、親切な心を持っているといってるのと同然。ナンセンスだよ」
ただでさえ「差別」に対してナーバスになっているアメリカでは、一般市民をも納得させるような別の見地からの研究が求められそうですね。
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source by: Journalists Resource , ワシントンポスト
文/MAG2 NEWS 編集部
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