クレジットラインはプレーや実績に応じて変動しますが、100万円単位で出すことがほとんどです。(多い場合は1000万円とか3000万円とか)
FMで預けたお金を使いきってしまったVIPはカジノにクレジットを要求してくるんです。
実績のあるお客さまだったら、クレジットは出すのですが…後日、回収できるかどうか分からないクレジットを出すことは絶対に出来ないので、この辺りの見極めが大変なんです。
なぜならクレジットを出さず、怒って二度と来なくなったハイローラーもいれば…クレジットを出した結果、消えてしまったハイローラーも大勢いるからです。
この話は、1,2回では完結できないほど奥が深いので、またどこかのタイミングで書きますね。
今日の話をまとめると、ハイローラーのFMは金額に応じてコンプが変わるのでチームはそれを提案しながら、お客様を育て…その一方で、FMを使い切ったプレーヤーのクレジット判断をする…。
うーん…カジノビジネスって、矛盾しているかもー!
でもある教授いわく、「矛盾」は最高の研究テーマであり、エンターテイメントなんだとか。
そう捉えれば、やっぱりギャンブルは人間の欲求に根差した活動です。
「余暇」と「依存」とのバランスを図りながら、それらを全て受け入れることが、成熟した大人社会に発展していく…そう信じて、これからもカジノ(IR)を推進していきます。
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『鍛野ミミの「カジノの目線で」-ここだけばなし-』より一部抜粋
著者/鍛野ミミ
カジノディーラー歴24年。ラスベガスのディーラーライセンスを持ち、日本では数えるほどしかいない、海外大手カジノ事業主の「富裕層・VIPマーケティング」業務を経験した筆者が、これまで語ることのなかったカジノの「アレコレ」を発信していきます。
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