【しんコロ】日本とアメリカ、年金制度はどちらが充実している?

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日本の年金問題については常日頃から論議されていますが、アメリカの年金制度はどうなっているのでしょうか? おなじみ、ニューヨーク在住の医学博士・しんコロさんが『しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」』の中で詳しく教えて下さいました。さて、住みやすいのは日本? それともアメリカ?

日本とアメリカ、年金制度の違いは?

Question

shitumon (1)まだ、お若いしんコロ様だとは思いますが、今の段階で良いので、老後の生活設計などお聞かせいただければ嬉しいです。例えば、NYに住み続けるのか、あるいは日本にもどる予定はあるのでしょうか?また、日本とアメリカの両方で生活をされていると思いますが、年金にはどのように対応していらっしゃるのか、例えば、日本の年金への加入と支払い、あるいはアメリカの年金制度への加入度合、お住まいの予定などはいかがでしょうか?

しんコロさんの回答

NYは今の研究者としての仕事のために一時的に住んでいるだけなので、一生住み続けるつもりはありません。数年後にまた研究者としての仕事をステップアップする時に、どこでどんな仕事に就けるかで住む場所は変わってくると思います。現段階ではシアトルやポートランドなど、西海岸に戻りたいと思っています。将来日本に戻ることは視野には入れていて日本の国民年金も支払っています。高齢化社会になって年金が戻ってこないのではないかという意見もありますが、とりあえず今自分が支払える状況なので、現在の高齢者のサポートの意味も含めて支払いを続けることにしました。さて、一方でアメリカの年金制度は通常は職場が提供してくれます。給料の数%を年金として積み立てると、その積立額と同額を職場が加算して積み立ててくれます。そして仕事を引退した時にそのお金を引き出して生活費に充てられるわけです。ちなみに、アメリカでは年金に対しても税金がかかります。年金を引き出す時に税金がかかるようにするか、それとも積み立てる時点で税金を払うかの選択もできます。今の職場MSKCCは研究者は数年でいなくなるものと考え、年金制度を提供していません。以前のシアトルのフレッドハッチンソンがんセンターは提供してくれていました。そんな環境なので、MSKCCでは純粋に研究とキャリアアップのための修行として数年頑張ろうと考えてやっています。MSKCCを出た後には、そういった福利厚生の充実度も考慮にいれる必要があると思っています。

 image by: Shutterstock

 

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しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」

著者:しんコロ
ねこブロガー/ダンスインストラクター/起業家/医学博士。免疫学の博士号(Ph.D.)をワシントン大学にて取得。言葉をしゃべる超有名ねこ「しおちゃん」の飼い主の『しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」』ではブログには書かないしおちゃんのエピソードやペットの健康を守るための最新情報を配信。
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