「叱らない子育て」は虐待教育と同じ。子を傷つけない効果的な叱り方

 

3.男女によって叱り方を変える

人間の脳は、一般的に男女に差があります。男性脳、女性脳があるのです※
そのため、叱り方もそれぞれが受け入れやすい叱り方した方が賢明。
男の子には端的に、女の子には感情に訴える伝え方が効果的です。
例えば、散らかしたものを片付けさせるときは、目線を合わせ、「この後、お客様が来るから部屋を綺麗にしたいの。お片付けをお願いするわ」と単刀直入に伝えましょう。「早く片づけなさい!」「なぜ片付けられないの?」などと言っても、無意味な質問です。何をどうしてほしいのかを具体的に伝えましょう。

女性脳は「察する脳」とも言われ、察する天才です。ですから、「女の子はわかっている」という前提で、なおかつ感情に訴えることがポイントです。
「部屋が綺麗だと、お客様もとっても気持ちがいいでしょう? 片づけをお願いいするわ」と、穏やかに伝えると効果的です。

◆家庭教育アドバイス…叱ることは必要です

子どもを大切に育てたいという観点から「叱らない子育て」がもてはやされています。
私個人の意見としては、「大切に育てたいなら叱りなさい」と言いたいのです。

叱らないまま育てられた子供たちは、教育現場の先生方にとっては敬遠したい子どもだそうです。
というのも「素直に注意を聞き入れない子ども」だからです。

叱られない子どもたちは「ふてくされる」「逆切れする」「言い訳する」という行為を取るため、やがて注意すらされなくなり、周囲からも「避けられて」しまいます。
叱られずに育てられる子供はある意味「虐待教育」を受けていると言えるでしょう。
適切に叱ることの大切さをどうか覚えておいていただきたいと思います。

image by: Shutterstock

 

子どもを伸ばす 親力アップの家庭教育

家庭教育のプロとして、教育相談員の経験を生かしながら、親としての接し方のコツをお伝えします。専門である教育心理学、家庭教育学をベースに家庭の中でできる「子どもを伸ばすためのコミュニケーション術」を「親の力」に視点を置き、毎週月曜、木曜の二回に亘って配信予定です。乳幼児、小学生、中学生、高校生、大学生など発達段階に応じた子どもへの声掛けを具体的にご紹介します。
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