「低気圧」が招く体調不良を徹底解明!対処法は意外とカンタン

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台風や雨など急な天気の変化で体調が悪くなるという話はいろいろなところで見聞きしますが、実際のところ根拠はあるのでしょうか? メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』で、気圧と体調の変化について探ります。「天気が悪い日は古傷が痛む」「雨の日の肩こりがつらい」などという方、ぜひご一読下さい。

気圧と体調の関係

「雨が近づいてくると、昔、骨を折ったところが痛む…」

あるいは、

「天気が悪い日はどうも普段より肩がこるようだ…」
「頭痛がしたり、とても眠くなってしまう」

そのような感覚を持っていらっしゃる方も多いようです。天気と体調には何か因果関係があるのでしょうか。

まず、「天気が悪い」というのはどういうことでしょう? 雨が降っている、どんよりと曇っているという状態ですが、そういう場合は気圧が低くなっているということが言えます。

空気は気圧の高いところから低いところへ移動します。風船の中にぱんぱんに空気を入れて栓を外したら、勢いよく空気が出てきますね。

つまり低気圧では空気が流れ込んで行き、地上からは上昇気流が発生します。上空に行けば空気は冷やされ、水蒸気が液体となって、雲が発生します。低気圧が近づくと天気が悪くなるというのはそういうメカニズムです(ものすごく簡単な言い方ですが)。

さて昨日のメルマガでもご紹介しましたが、私たちは「大気」という海の底にいるようなものです。平均して1気圧=1,013hPaという力を受けています。

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具体的には1平方センチメートルあたり約1キログラムです。親指の爪ぐらいの面積に1キロの重りが載っている、そんな感じです。

ええ? そんなに上から押されてるの? 感じないよ?

そうですね。感じませんね。なぜなら私たちの身体も自然と押し返しているからです。しかし低気圧が来ることで、その押し返す力の方が強くなります。その結果、少しだけですが身体が膨張することになり、血管やリンパへの圧力も弱まります。ほんのわずかですが、血行が悪くなるというのが直接的に考えられます。

また自律神経も、気圧が低くなった、普段より酸素が薄い、光が少ない(=暗い)などの微妙な変化を感じ取り、「活動より休息モード」ととらえます。その結果、副交感神経の方が優位になって、リラックスしたい(眠るなど休息しよう、意欲を低下させよう)などのモードになります。

雨の日に古傷が痛んだり肩が凝るのは、血行不良を敏感に感じ取っているためと考えられますし、眠くなるのは副交感神経の働きです。

となると、対処法は、血行を良くすることや交感神経の刺激というのがあるでしょう。

雨の日は無理ですが、少しでも日の光を浴びるとかお風呂に入ることで血行を良くするなどの工夫もあるでしょう。環境をうまくコントロールすることが対処法につながります。

image by: Shutterstock

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