ストレスによる抜け毛は3ヶ月後にやってくる

2016.03.08
by erihiro(まぐまぐ編集部)
shutterstock_140446075 copy
 

「今日はストレス感じてないのに、なぜか毛がたくさん抜けた」なんてことはありませんか? どうやら抜け毛のタイミングには、受けたストレスとの「時差」があるらしいのです。

ストレスによる抜け毛が3ヶ月後にくるのはなぜ?

人間の頭には平均9万〜15万本ほどの髪の毛が生えており、1日に50本〜100本の毛が抜けると言われていますが、ストレスが原因でもっと多くの毛が抜ける場合があります

髪の毛は一般的に、伸びる、成長が止まる、抜ける、というサイクルを経て新しい毛が生えてきます。

髪の毛は1本1本その寿命が違い、平均的な年数は2年〜6年とされています。

しかし、そんなにストレスを感じていないのに、髪の毛がごっそりと抜けたという経験はありませんか?

Atlanticによると、「育毛が止まったり、抜け落ちたりするときに、ストレスフルな出来事と(手術やトラウマなどの身体的なものや、離婚や失業などの感情的なもの)と抜け毛の間には時間差がおきる」と報じています。

通常、人間の髪の毛は「成長期」から「退行期」、そして「休止期」というヘアサイクルを繰り返します。

この退行期(2〜3週間)を経て、休止期(数ヶ月)に入りますが、この合計期間が約3ヶ月となり、髪の毛が抜けるのが3ヶ月後となるのです

だから、もしシャワーを浴びて、髪の毛が抜け落ちたときには、3ヶ月前に起きたことを思いだしてみるといいのかもしれません。

もしかすると、3ヶ月前に失恋、死別など様々なストレス度の高い経験をしていた可能性があるからです。

また、女性はホルモンの関係で、出産の3ヶ月後にたくさん髪の毛が抜け落ちることがありますよね。

これはエストロゲンの低下が原因となっているようです。

なぜストレスが抜け毛につながるのでしょうか。

ストレスは、このヘアサイクルのプロセスを中断させて時期尚早に成長期の髪の毛を追い出します

Hair: A Human History」の著書である皮膚科の専門医であるカート・ステン(Kurt Stenn)氏によると、本来のペースで成長期を経ると同時に休止期を通過し、通常よりも10倍以上の髪の毛が抜けるそうです。

何が髪の毛を休止期に追いやるのかについてははっきりとしたことはわかっていませんが、ストレスフルな状況下で発生する神経伝達物質とホルモンが原因かもしれません。

抜け毛の悩みは万国共通です、各国のネットユーザーからもさまざまなコメントが。

「睡眠不足の数日後に、髪の毛が抜け落ちたことはあるわ」

「40歳をこえると、体のあちこちがストレスを感じるよ」

「ストレスは髪の毛だけで、他の毛には影響ないんだよね?」

「この前、心臓発作が起きたけど、髪の毛に影響があったね」

「大学受験があったり、祖母が入院したり、財布がなくなったりと、いろいろ災難続きだったんだけど、2ヶ月後に髪がけっこう抜けたのを覚えているよ!」

感じるストレスが大きいほど抜ける量も多くなるようです。

もちろん髪の毛が抜ける理由はストレスだけではありませんが、日頃からストレスをためないことが髪に良いのは間違いありません。

Image by: Shutterstock

Source by: Atlantic , American Academy Dermatology

文/MAG2 NEWS編集部

print
いま読まれてます

  • ストレスによる抜け毛は3ヶ月後にやってくる
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け