社外秘をうっかり得意先にメール……どう対処すればいいの?

R.Iegosyn/Shutterstock
 

ケース4:NGな内容のメールを送ってしまった。

相手に見せるつもりのない内容……例えば、下書き段階の原稿や企画書とか、予算の内訳といった資料を、誤ってメールに添付してしまった。

あるいは、送るべき相手を間違えて、社内の営業担当者に宛てたメールを、担当している客先に送ってしまった。

想像するだけで身の毛のよだつミスです。

しかし送信したメールは、元に戻すことも、追いかけて消すこともできません。

送るべきではない内容、送るべきではない相手に、誤ってメールを送信してしまった場合は、気が付いた時点ですぐに次のように削除を申し出ます。

「先ほど送信したメールに、誤って別のファイルを添付してしまいました。恐れ入りますが、開封せずに削除をお願いいたします」

「先ほど、送付先を誤ったメールを送信してしまいました。申し訳ありませんが、直ちに削除をお願いいたします」

このような一文を添えたうえで、本来送るべきだったファイルを添付したり、伝えるべきだった内容のメールを送信したりします。

実際は、誤送信したメールの添付ファイルや内容を、相手がすでに見ているかもしれません。

しかし、「削除してください」と伝えることで、「そのデータやメールの内容は、見てはいけないもの」という意思表示になり、相手もそれ以上その内容に触れることはできなくなります。

手遅れと諦めずに、相手に意思表示することで、それ以上情報が広がらないように抑制するのです。

このような事態を招かないためには、データの管理をおろそかにせず、ファイルに分かりやすいタイトルを付け整理・保存を。

うっかり誤送信してしまわぬよう、「メモ帳」などに下書きして、仕上げたものをメール送信するといった“ひと手間”を惜しまないことも大切です

重要な内容ほど、送信前に慎重に確認する習慣を身に付けましょう。

情報漏えいは、こうした小さなうっかりミスが引き金となります。

>>次ページ 返信がない相手への角の立たない督促方法

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