真っ直ぐに立てない子どもたちが増えているという事実、ご存知ですか? 子育てに関する具体的なノウハウを配信する『子どもが育つ「父親術」』で今回取り上げられているのはその「浮き指」という症状。放っておくと学力にまで影響するという浮き指の防止・改善法を紹介しています。
親子でできる簡単浮き指防止・改善法
浮き指になると、立ち姿勢でのバランスがとりにくくなるのでまっすぐ立っていられなくなるとのこと。その他にも「膝を曲げてゴリラのように歩く」「座る時の姿勢も崩れて猫背になる」などの影響が出るようです。
浮き指になってしまう原因は、小さい頃に必要な運動が不足していたからと考えられているそうです。
「必要な運動」と言っても、そんなに特別なものではありません。
- つかまり立ち
- 伝い歩き
- 歩行
など、どの子も放っておけば勝手にやるようなことばかりです。
ところが…記事中に紹介されていた都内の小学校では、全校児童の8割以上が浮き指だったとのこと。そのため、全校集会で『姿勢体操』なるトレーニングを取り入れているとか。
これは、危機的と言える状況でしょう。
この小学校が悪いわけではありません。むしろ、この異常事態に真摯に対応していると思います。問題なのは、小学校に入るまでの6年間もの間、浮き指になってしまうような環境・状況に子どもたちが置かれていたこと。
いろいろな要素はありますが、これは親の責任でしょう。体力は、全ての活動の基礎になるもの。これを育むのは、まぎれもなく親の責務です(基礎的な体力は、学力にも影響します。このお話は次回に…)。
とは言え、必ずしも親が自分で全部担うべきというわけではありません。子どもが適切な運動・体験ができるような場所に預けたり、人の力を借りたりするのはむしろ望ましいこと。
大事なのは、子どもに必要な体験を考え、状況に応じて「自分で体験を与える」と「体験させてくれる場・人を見つけて頼む・預ける」を判断・実行していくこと。
わが家では実際に、保育所に大いにお世話になりました。「外遊び」「たくさん歩く」「手作りのごはん・おやつ」など、子どもの体を育む要素に魅力を感じて預けていたのですが、毎日毎日本当によく歩いていました。
保育ノートを読み返して、お散歩コースをネットで調べてみたら、2~3kmくらいはかるく歩いていたようです。実際には、あっちにフラフラこっちにフラフラしつつ、途中で走り回って遊びつつ、だったはず。
これを2歳から毎日続けていたのですから、体力が付かないわけはありません。お陰で、息子も娘もすっかり元気に育ちました。