息をのむほど美しい風景
なぜこんなところに日本庭園が?と思った方も多いことでしょう。
実は、この設計を手掛けたのは日本人なんです。
造園分野では初めてアメリカの大学で修士号を取得し、造園家として活躍していた戸野琢磨氏という人物が、この庭園をデザインしたということです。
総面積5.5エーカー(約22,000平方メートル)の敷地を広大な土地を持つこのポートランド日本庭園は、自然との調和や静穏をコンセプトし、5つの庭園様式から構成されています。
もちろん、四大構成要素である石、水、草木、景物も取り込まれています。
戸野氏がこの庭園に「自然・風土と真行草などのデザイン構成、それに神仙思想、蓬莱思想などの内面性(精神性)が育んだ固有性の強い文化空間」を求め、それを見事に具現化しました。
これが、その5つの庭です。
ここがアメリカとはとても思えない景観ですね。
Tea Garden(茶庭)
ちなみにこちらは雪景色の門。
眺めが全く違います。
Flat Garden(平庭)
この庭では四季の移り変わりを体感することができます。
春には桜の木、冬には松の木を鑑賞できます。
水のない石や砂の庭のスタイル「枯山水」も見事。
秋の風景です。
Natural Garden (自然の庭)
草木が生い茂るような”雑木の庭”をイメージしています。
Sand & Stone Garden (砂と石の庭)
Strolling Pond Garden(池泉回遊式庭園)
園内を回遊して鑑賞することを目的とした回遊式庭園。
秋になると紅葉がみられます。