春からお子さんが新たに保育園に通いだすという方も多いかと思います。入園して最初に苦労するのが「慣らし保育」ですが、無料メルマガ『子どもが育つ「父親術」』によると、子どもが泣き叫んだりするのは「親の不安」が伝染しているから、とのことなんだそうです。そのメカニズム、そして解消法も記してしてくださっています。
親の不安は子にうつる
子どもが初めて保育園に通い始める時、新しい環境に慣れるために「慣らし保育」あるいは「慣れ保育」という期間をとりますよね。はじめは親と一緒に午前中のみ、徐々に時間を延ばして、そして1人だけでも過ごせるように…と、新しい環境に馴染んでいくプロセスを取ります。
我が家では、(1)息子入園、(2)転居時の息子転園&(3)娘入園、(4)その後の娘転園と、4回の慣らし保育を経験しましたが、幸い、4回ともほとんど手間取らずスンナリ慣れてくれました。ですが、周囲を見るととても苦労している親子もありました。
苦労するケースで非常に多いのが、「親が子どもを連れてきて、おそるおそる出発しようとして、そっと振り返ると、子どもは必ず泣き出してしがみつく」という展開。もちろん、「子どもが新しい環境に慣れる早さ」を決める要素で一番大きいのは、子ども本人や家庭ごとの「個人差」です。
しかしそれでも、親の態度によって子どもが影響を受けるという要素も、確実に存在します。端的に言ってしまえば、「親の不安が子どもにうつる」ということが、しばしば起きているのです。「不安がうつる」という表現が馴染みにくければ、「親が不安がっていれば、子どもが安心できるわけはない」と言い換えてもよいでしょう。
「親の不安がうつっている!」と如実によくわかるのは、親がいなくなった5分後にはケロッとして遊んでいる子どもを見た時です。子ども本人は最初から平気だったのに、親が不安を注ぎ込んでいたんだ! と痛感します。
うまく行かないケースの親の気持ちは、
● 大丈夫かな? →今日も厳しいだろうな~ →やっぱりダメだった
と移り変わっているのだと思います。
反対に、スンナリと慣らし保育をクリアするケースでは、親の気持ちは、全く逆の動きを取るものです。
● 不安はあるだろうな~ →でもまあ、何とかなるだろう →ほら、大丈夫だ
この場合、不安ではなく「楽観」が子どもに伝染していると言うこともできるかも知れませんね。
この「伝染」は、意図的に起こすことも可能です。親が不安な気持ちを選び、不安な態度・行動を選べば、子どもには不安を伝染させることができますし、親が楽観的な気持ちを選び、楽観的な態度・行動を選べば、子どもには楽観を伝染させることができます。
今後、転居、入園・転園、入学など、新しい環境に慣れる場面が出てきた時、ぜひこの「親の気持ちが子どもにうつる」を心に留めて、子どもが安心して新しい環境に慣れることができるよう、サポートしてあげてくださいね。
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