【MBA講座】ベーブ・ルース超えのイチローに学ぶ「プロフェッショナルの条件」

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通常、我々ビジネスパーソンはライバル企業やライバル社員の数字を意識しながら、「必ず超えてやる」という意識で仕事をしていることも多いと思います。

ただ、本来やるべきことは、ライバルの数字を強く意識することではなく、常に自分のスキルを磨き続け、いろいろな方法を試しながら自身の成長を志向し、今日よりも明日、明日よりも明後日と、より高い成果を積み重ねていくことなのです。

つまり、本当のライバルとは他社や他人ではなく、過去の自分自身なのです。

イチロー選手の言葉を借りるなら、我々ビジネスパーソンも次のように考えているかどうかで、“プロ中のプロ”かどうかが浮き彫りになるといっても、過言ではないでしょう。

「自分にとって最も大切なのは、常に自分の技を磨き続け、いろんな手段でより高いビジネスの結果を出していくことです。

 

どうやればもっと高い結果を生み出せるのか。

 

いつもそういうことに努めていると、自然に良い結果が生まれ、また生まれ、そしてまた生まれる。

 

そうやって徐々に現在の数字に至ったんです。

 

でも今は、誰の成績を抜くとか、そういうことには関心がありません。

 

自分が関心を持っていることは、ビジネスでもっとより良い結果を出すために、どうすれば自分のスキルを改善できるか、自分の技を磨き上げることができるか、そしてそれを継続するには何が必要か、そういったことです。

 

それこそ、自分がずっと集中してきたことで、今も集中していることです。

 

将来もそうです。

 

ここまで来れたのも、ずっとそうやってきたからです。」

どうでしょう?

あなたは、イチロー選手と同じように現状に甘んじることなく、常に高みを目指しているでしょうか?

プロフェッショナルとしては、まずは「将来的に自分がどうなりたいのか?」という大きなビジョンを描くことはとても重要です。

通常、ビジネスでは逆算思考で、まずゴールを定めて「5年後にどうなっていなければいけない」「3年後にどうなっていなければいけない」「1年後にどうなっていなければいけない」そして「今何をしなければいけない」という詳細な計画を立てていきます。

ただ、このような大きな志、ビジョンを描いて詳細な計画をたてれば、極端な話、ゴールは忘れてもいいのです。

そして、日々やるべきことだけに一心不乱に集中して取り組む。

そのように“今という一瞬一瞬だけに集中する”ことにより、最高のアウトプットが実現され、それが積み重なって自然に”偉大な成果につながっていくというわけです。

『極めて尚、より高みを目指す』

“完璧”というものがこの世に存在しないことを踏まえれば、ビジネスのプロフェッショナルである我々も、イチロー選手のどんなに素晴らしい成績を記録しても奢らない態度、そして道を究めるストイックな姿勢から、学ぶことは多いのではないでしょうか。

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