その男、情報意識高い系。さとり世代がすぐに仕事を辞めるワケ

Apples Eyes Studio/ShutterstockApples Eyes Studio/Shutterstock
 

驚くほど簡単に仕事を辞めてしまう最近の若者に対して、「耐久力がない」「やる気がない」などというレッテルを貼りがちな「大人」、多いですよね。しかし14万人以上の読者数を誇る無料メルマガ『ビジネス発想源』の著者、弘中勝さんはその最大の理由を「情報量の多さ」だと分析しています。

イメージだけ膨らんでも

最近は新人として会社に入ってもすぐ辞める若者が多い、とよく言われます。

新入社員の3割が3年以内に辞めていく、などとよく言われますよね。

若い人に耐久力がなくなったとか、本当にやる気がある人がいなくなったとかいろいろ分析っぽいことが言われていますが、私は「情報力が多い」ことが最大の理由だと思います。

昔の若者に比べれば、インターネットもあるからすぐに調べられる、すぐに人に聞ける、雑誌や書籍の数も多い、とにかく情報力が増えています。

情報力が増えるということは、どういうことか。

イメージが膨らむ、ということです。

良い情報も悪い情報もいろいろ取り込むと、自分の中のイメージが膨らみます。

これは、いいことのように思えますが、実はそうではありません

真実に近づくのであればいいのですが、真実に近づいていくのではなく、自分の中のイメージが膨らんでいくだけなのです。

要するに、逆に真実から遠ざかった自分だけの考えが出来上がってしまうんですね。

だから、自分なりの膨らんだイメージに対して「これならば自分でもできそうだ」という感想を持ってしまい、実際に働くと数日で「なんかイメージと違う」と思ってしまうのです。

イメージを膨らませれば膨らませるほど、真実とはかけ離れていて、失望するわけです。

それはそうですよね。要するに、真実に触れていない時のイメージなど、いくら膨らませても大した価値ではないのです。

>>次ページ 正しい「情報の生かし方」とは?

print
いま読まれてます

  • その男、情報意識高い系。さとり世代がすぐに仕事を辞めるワケ
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け