元カノが中絶、借金、バイト…絶望する男性へ中村うさぎが贈った言葉

2016.04.06
by まぐまぐ編集部
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中村うさぎさんがフルパワーでお悩みに答えてくれるメルマガ『中村うさぎの死ぬまでに伝えたい話』。今回は自分の過去の失敗を悔やみ、苦しみ続けている読者さんからのご相談です。中絶、借金…度重なる苦難に絶望しながらも、なんとか親孝行をしたいと願う質問者に、うさぎさんが送る言葉とは?  

Question

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うさぎさん、こんにちは!

僕、生きているだけで人に迷惑かけています。

特に両親に申し訳なくて、泣きたいです。

良ければ聞いてください。

僕は学生時代、大好きだった元彼女を妊娠・中絶させてしまいました。

結婚・出産について、僕はお互いの両親を納得させることができず、お互いの両親による話し合いの末、妊娠中絶し、別れました。

悔やんでも悔やみきれないです。言葉にならないです。

ただ悲しくて、元彼女に申し訳なくて、、、

僕は当時18歳でしたから15年以上経ちました。元彼女が今どうしているかは知ることすらはばかられます。どうかどうか、幸せに暮らしていてほしいと祈ることしかできません。

僕の人生転落はこの元彼女の一件からです。

崖から転げ落ちるように、今は奈落の底です。

でも、僕が苦しみ続けながら生きていくことが元彼女への償いです。

元彼女との別れの後、僕は大学を卒業させてもらい、なんとか就職できましたが、そのことを忘れることができなくて、苦しくて、ギャンブルと酒に逃げました。

借金もこしらえて借金苦です。

自力ではどうにもならないくらいの借金です、、、

仕事にも支障をきたすほどの状態になり、逃げるように転職を繰り返し、親に助けてもらったこともありますが、再度自分から借金道に戻ってしまいました。

サラ金から借金をたくさん作ってしまい、もうどのサラ金もお金を貸してくれなくなりました。

毎月自由に使えるお金は2000円から3000円でした。

毎日早朝から夜まで正社員として働いて、深夜には会社に内緒で副業アルバイトをしていますが全部返済で持っていかれます。休みなんてありません。

生活できないので、実家で両親に養ってもらっています。

情けないです。

両親に申し訳なくて、悲しくて、情けなくて、逃げることもできなくて、時間が経つのを願うばかりです。

お金も時間も気力もなくて、したいことがあってもできません。

この生活を20歳のときから現在の33歳まで続けてきました。

最近、人生が少しだけ好転しはじめています。

数ヶ月前、サラ金1社の返済が終わり、手元に2万円ほど残るようになりまし
た。

そして社会人になって初めて自力で洋服を買いました。

嬉しくて、レジで会計中に人前で泣いてしまってお店に迷惑をかけたのを思い出します。

それと同時期に、会社で昇進し、収入が1万円ほど増えました。

今の会社、僕みたいなクズを拾い上げてくれて、働かせてくれて、感謝してもしきれません。僕はこの会社のためならなんだってやってみせます。

なんだかとりとめのない文章になってしまいました。ごめんなさい。これが僕の人生です。

僕はこのまま奈落の底で、人生最後の時を迎えるのだと思います。

両親はまだ元気ですが高齢なのです。

そんなに時間の猶予はないと分かっています。

僕はこんな無力なクズですが、なにか親孝行しなきゃいけないと思っています。

どうしたらいいのか何が正解なのか、もう僕には分かりません。焦っています。

どうかアドバイスをお願いいたします! よろしくお願いいたします! 

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