政権圧力はあったのか? 古舘伊知郎ら降板キャスター「最後の発言」

 

資料2:岸井成格・膳場貴子のケース

膳場:さて、岸井さんと私、膳場、古谷さん、そして國本さん、この5人でお送りする「NEWS23」、今夜が最後になります。私がこの番組に加わったのは、2006年の秋、当時は筑紫哲也さんがアンカーでした。それからあっという間の9年半。リーマン・ショックに見舞われ、人口減少の時代を迎え、そして東日本大震災、原発事故を経験しと、変化の時代を生きているという実感を持ちながらの毎日でした。そんな中、様々な立場からの視点や健全な批判精神を大切に考えて、皆様に未来を考える材料を提供できたらと考えてまいりましたが、いかがでしたでしょうか。少しでも「NEWS23」がお役に立てていたならそんな嬉しいことはありません。

岸井:私はこの3年間、アンカーを務めてきましたが今、世界も日本も歴史的な激動期に入ったんですね。そういう中で、新しい秩序とか、あるいは枠組みづくりの模索が続いてるんですね。それだけに報道は変化に敏感であると同時に、やっぱり極端な見方に偏らないで、そして世の中や人間としての良識・常識を信じて、それを基本にすると。そして何よりも真実を伝えて権力を監視するそういうジャーナリズムの姿勢を貫くということが益々重要になってきているなと感じています。

膳場:そして、「NEWS23」は来週月曜日からこの方がメインキャスターになります。星浩さんです。星さん、一言。

:皆さん、どうもお疲れさまでした。皆さんの思いをしっかり引き継いで一生懸命やっていきますので、これからも見守っていただければ助かります。よろしくお願いします。

岸井:期待しています、頑張ってください。

:どうもありがとうございます。

膳場:来週からも「NEWS23」に引き続きご期待ください。では、今夜はこんなところで。

(2016年3月25日 1分50秒ほど)

image by: Shutterstock

 

uttiiのTVウォッチ』創刊号より一部抜粋
著者/内田誠(ジャーナリスト)
各局のニュースを比較し、また、優れた特集番組などを紹介する<uttiiのTVウォッチ>。伝え手はニュースステーションやサンデープロジェクト(いずれもテレビ朝日系)で数々の特集取材に関わり、「JAM THE WORLD」(J-WAVE)ナビゲーターを務め、現在は市民が作るネット上のテレビ局、『デモクラTV』の自称「編成局長」、内田誠です。
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