奥様に教えてあげてください。しわ消し化粧品を使っても効果はナシ

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女性の大敵・しわ。老化現象なのでしかたないとはいえ、少しでも減らしたいのが女心ですよね。今回の無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』では、しわを消すのに買うべきでない商品やしわの具体的な減らし方を紹介しています。

暮らしと科学:しわを消す化粧品

しわを消す化粧品という感じの商品が薬局でちらほら見かけるようになっています。

先に結論から言っておくと、しわを消すというのは、皮膚の構造自体をガラっと若返らせない限り無理で、多少の保湿やビタミン類を塗ったところで変わることはありません

というかそんな薬があれば、医薬品としてバンバン処方されますし商品化もされているはずですが、そんなことはないわけです。ましてや医薬部外品やそれ以下の化粧品には「薬効」らしい薬効なんかあっちゃならんわけです。

薬局で売られている、唯一小じわを低減できるといえば、ヒルドイド軟膏的なヘパリン系軟膏なくらいで、それでも、本当に薄いしわができにくくするよう再生を促す程度が限界です。

肌のシワは、長年のダメージから肌の代謝にムラが生じコラーゲンやエラスチン自体が歯抜けになることで、キメを失い、その結果、刻まれてしまうものです。

なので医療的には、ケミカルピーリングといって薬品焼けを生じさせて一端リセットして再生させるといったものや、サーマクールといった高周波で皮膚の奥深くをやけどさせて強制的に再生させることで、肌の張りを戻す…という感じです。あとは外科的にひっぱるか糸をいれてリフトアップするしかどげんかする方法はありません。

もちろん肌は筋肉によってひっぱられているので、日焼け対策をしっかりして運動をすることで筋肉が付けば引き上がるので、自然とシワやたるみは減ります。

くどくど言うようでアレですが、どんな美容整形をしても、それを維持する運動をさぼれば台無しになってしまう(ひどい崩れ顔の芸能人とそうでない綺麗な人がいるのはそのせい)。

それくらい運動は大事という…いつものオチに(笑)。

image by: Shutterstock

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アリエナイ科学メルマ
著者/くられ
シリーズ15万部以上の不謹慎理系書「アリエナイ理科ノ教科書」著者。別名義で「本当にコワい? 食べものの正体」「薬局で買うべき薬、買ってはいけない薬 」などを上梓。学術誌から成人誌面という極めて広い媒体で連載多数。
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