くまのプーさんは実在した。母を撃たれた小グマと兵士の素敵な物語

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不朽の名作「くまのプーさん」は、作者の息子さんが可愛がっていたウィニー・ザ・プーというニックネームのぬいぐるみから着想を得た作品であることはよく知られていますが、そのニックネームの元になったクマが実在したことはご存知でしょうか。無料メルマガ『大人のための絵本ガイド』で、そのクマ「ウィニー」の数奇な運命を描いた絵本が紹介されています。

アメリカで話題の洋書絵本-絵を見ているだけで楽しい!

Winnie: The True Story of the Bear Who Inspired Winnie-the-pooh
(仮題:ウィニー──「ウィニー・ザ・プー(くまのプーさん)」の名前の元になったクマの実話) Sally M Walker・文/Jonathan D.Voss・絵

日本で「くまのプーさん」と呼ばれるクマの本名は「ウィニー・ザ・プー」。大ベストセラー作品のこの主人公の名前の半分(ウィニー)は、実在のクマからとられたものです。

そのクマを主人公にしたノンフィクション絵本が『Winnie』です。第1次大戦のとき、カナダ軍の獣医だったハリー・コルボーンは列車で移動中、駅に黒い子グマがいるのを見て、びっくり! 母グマを撃ち殺した男が子グマを買ってくれる人を探していたのです。

ハリーは20ドルで子グマを買い、ウィニーと名づけました(所属部隊の本拠地ウィニペグを縮めた名前)。子グマはハリーになつき、部隊の兵士たちからも愛されるようになりました。

やがて、ハリーの部隊はカナダからイギリスに渡り、そこからフランスの戦場へ行くことに。ハリーはウィニーをロンドン動物園に預けました。

『くまのプーさん』の著者A・A・ミルンの息子クリストファー・ロビンは、この動物園でウィニーに出会いました。クリストファー・ロビンはウィニーに夢中になり、自分のクマのぬいぐるみをウィニーと呼ぶようになり……。

やわらかな雰囲気の水彩の挿絵が、どこか懐かしさを感じさせてくれる絵本です。

image by: Wikipedia

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 英語の勉強にもなります

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