資本主義の崩壊も警告。日本発の予言書「日月神示」とは何ぞや?

 

これからの日本はどうなるのか……日月神示に書かれた未来予想図とは?

皆さんが一番気にされているのは、やはりこれからの日本のことでしょう。経済的にどうなっていくのか? 大きな天変地異が起こるのか? 戦争に巻き込まれていくのか? これらは誰もが気になるところです。もちろん、日月神示にもこれからの日本のことが書いてあります。

日月神示に書かれた大きな流れによると、次は日本の時代が来るというのです。日本が中心となって世界を治めると書いてあります。日本のてんし様、すなわちスメラミコトが世界を平和に治めるというシナリオがあるのです。その前段階として世界的な大きな“禊ぎ”が行われるとあります。その“禊ぎ”の後に日本を中心とした恒久的な世界平和が来るそうなのです。大局的に言うと、これからはもっと豊かで平和で、自由になるでしょう。ですが、短期的に見ると大きな災害や経済的な破綻のリスクもあるでしょうね。

今、日本ではさまざまなことが起きています。しかし、日本人は追い詰められて初めて、大和魂や日本精神を発揮し、それを表に現していきます。3.11のときの助け合いの精神は海外の人の大きな共感を呼び、感銘すら与えました。これも一つの神仕組みなのかもしれませんね。

「てんし」様の存在

日月神示の中には数多くの日本の神々の名前が出てきます。ですが、日月神示は神道とイコールではないんです。実際、神道を批判するようなことも書かれています。何度も言いますが、日月神示は宗教ではありません。しかし、日月神示の存在は宗教的なエッセンスだと私は考えています。キリストや仏陀の教えとは、もともとは日月神示に示されたこととよく似ていたんじゃないかと思うんです。ですから、日月神示はすべての宗教の根元にアクセスするものではないかと。

日月神示には、「てんし様」という言葉がものすごくたくさん出てきます。戦前までは、天皇のことを「てんし様」と呼ぶことがありました。「天皇」という言葉ではほとんど書かれていないのですが、スメラミコトという言葉でも書かれています。天皇の正式な呼び方は「天津日嗣皇尊(アマツヒツギスメラミコト)ですから、ここにも「ひつき」という言葉がありますね。要するに、日月神示とは日嗣神示でもあり、本来なら天皇が直受するべき神示なのです。

そもそも日本にはなぜ天皇が存在しているのか? ということを、われわれ日本国民はもっと深く考える必要があります。日月神示には、てんし様を拝(おろが)めよ、てんし様を大切にせよと書かれているのです。

もちろん戦前の天皇礼賛に戻るわけではありません。そもそも天皇という存在は戦争によって道具として担ぎ出されてしまったのですが、軍の大元帥になるような存在ではなく、あくまで祭祀における中心であり、世界の平和と安寧を祈ることが天皇の仕事です。歴史的にも世界でダントツに古い家柄であり、また世界の支配層からも尊敬の対象となっています。天皇は日本の中心というだけではなく、世界の中心なのです。ですから天皇の果たす役割にもっと関心を持って、自分なりの視点で天皇という存在に心を向けて欲しいですね。やはり日本人の心の中心軸でありますからね。

苦難の先にある未来とは……

3.11以降、日本を様々な苦難が襲いました。しかし、こうした苦難を乗り越えてこそ拓ける道というものもあるのです。もしかすると神様は日本人を鍛え、試しているのかもしれません。苦労をしないで繁栄したところで、それはまたバブルのように、泡と消えるものでしかありません。そんな見せかけの繁栄では、日本はまたダメになるだけです。その行き着くところは、日本の滅亡です。

日本は世界の霊的中枢の国ですから、日本が潰れたら世界も潰れるのです。日本人が目覚め、本当に繁栄するということは、お金など“物”が主体ではないのです。豊かになることは大切なのですが、根本的に重要なことは、もっと目に見えない精神的なものでしょう。古来より日本は自然を愛で、さまざまなものに神が宿っているという神道的な発想を持って大自然に感謝し、畏敬の念を抱き、手を合わせて祈ってきました。海や山などの自然の中に神性を見出し、調和しながら一緒に生きてきたんです。自然と人、人と人のつながり、そういった目に見えない物を尊ぶ心の大切さに、もう一度気づかなければいけないのです。

日月神示には「負けたようになって勝つのざぞ」とありますが、私は、今日本が勝っても、本当に日本のためにはならないように思えます。そういう意味では日本人はもっと自分たちの国の霊的な価値に気づかないといけないし、精神的、歴史的な文化に目覚めなければいけないと思いますね。そういう意味での覚醒があって、初めて日本には本当の意味での繁栄の時代がやってくるのです。またそういう日本人の生き方を見た世界の人たちが、影響を受け、憧憬の思いとともに日本人的な生き方を真似していくことで、日本が世界のモデルケースになっていくんでしょう。日本人が覚醒してしまうとそうなってしまうので、そうならないように、国を尊ぶという概念を悪いものだとして、個人主義を植え付け、皆が自分のことしか考えないようにバラバラにしてしまったのがイシヤの仕組みなわけです。

もう一つ、われわれに出来る実践としては、「土」に触れることです。日月神示には「土にまつろえ」と書いてあるのですが、これは土づくりから始まって、種を蒔いて作物を育てたりすることであり、いわば「農」の実践です。簡単なところでは、家庭菜園とか、プランターなどでもいいのです。自分の命を養う食べ物を作ることは、自給自足につながります。また、種を植えて育てて行く中には小さな宇宙があります。土と水、太陽の光。美しい花がつき、実がなって、また種ができる。そこには自然のサイクルがあり、神の仕組みがあります。「土」にまつろえばきっと何かを教えてくれるはずです。

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