リストラに遭わないために知っておきたい「Apple to Apple」比較法

 

売り上げやコスト経費に関する資料も、極力Apple to Appleになるように作る、それが検討に耐えられる資料作りなのです。これがごちゃごちゃの団子になったままの、つまり合計の数字だけで資料を作成して、「Apple to Appleで見たいから明細毎に分けてよ」と言われたときに、「合計の数字しか分かりませんから分離出来ません」って言っちゃったら、次の会議ではその人が座る席は無いものだと思った方が良いです。厳しい上司なら、「Apple to Appleで比較出来なきゃ意味無いだろ、バカ!」って面罵されても仕方ありません。

ところがこれが理屈で理解出来ない人がビックリするほどいるんですよね。「でもトータルでは売り上げは増えているから良いじゃないですか」なんて人が営業の責任者だったり、経営幹部にいる会社は相当重症ですからね。私がコンサルならこういう人にはご退場頂くべく、報告書の作成をすると思います。

不正会計粉飾決算ってこういう比較を丹念にしていくと怪しい数字が見えて来るんですよね。不正とまでは行かなくても、自分たちに都合の悪い数字ってツッコまれたくないので出来るだけ他の項目とくっつけて団子にして見せようとするんです。これまた人間の性みたいなものですから。

つまりこれ、おバカな上司に対しては、見せたくない隠したい数字は団子にしてApple to Appleにならないようにして提示するんです。もちろんこれ、賢い上司には全く通用しないどころか、それだけで命取りになるくらいですから、ちゃんと相手を見極めて使ってくださいね。

ということで久しぶりのリアルビジネスネタでした。

image by: Shutterstock

 

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著者/佐藤しょ~おん
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