深刻化する中高生のLINEいじめ、知らぬ間に「あなたも」加害者に?

 

「いじめをノックアウト番外編」では、ある中学で作成されたLINEいじめの劇をベースに、話し合いが進められました。

今、中学校の7割でLINEでのトラブルが起きているのが現実です。参加した中学生からも、様々なLINEいじめの実態が紹介され、他の参加者もそのひどさに驚いていました。

その中で、アメリカの中学生の調査結果が紹介されました。それによると、12~18歳の若い年齢の人は、攻撃的なメッセージを投稿する傾向が他の世代に比べて40%も高かったということです。そして、悪口の投稿をする前に、注意のメッセージを出すプログラムを使ったところ、93.4%の子供が攻撃的な投稿をやめたということが紹介されました。

子供たちのグループの中で、悪口大会が始まってしまうと、どんどんエスカレートしてしまい、LINEの中だけでなく、現実の世界でもいじめが始まってしまうという危険性があります。取り上げられたLINEいじめの劇も、そんな題材でした。やはり、流れの中で、勢いで投稿してしまうのではなく、考える時間、立ち止まる時間が必要です。

ルールを決めることに関しては、自治体や学校でルールを決めるところも出てきているのですが、このように与えられたルールよりも、自分たちでルールを決める方が守りやすいし、指摘もしやすく、有効だという結論になりました。

どちらの番組でも、まずはルールを決めることが大切だという結論に至りました。子供たちもLINEの怖いところは、理解しており、間違った方向に行かないようにとは思っています。

しかし、子供たちはその場の状況に流されてしまうことがあります。だからこそ、親としては、変な遠慮はせず、子供とルールを決めておくことが大切です。一度、放置して黙認してしまうと、認めてしまったことになってしまいます。それでは、いざという時に子供を守ることが出来ません。子供たちを守るためにも、話し合ってルールを決めていただきたいと思います。

私たちも、LINEについては、きちんと取り組んでいかなければならない問題だと思っております。他の取り組みなど、情報を集め、対応を考えてまいりますが、皆様からのアイデアもいただければ幸いです。よろしくお願いします。

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