だから出世しない。正義を振りかざすヤツにロクなのがいない理由

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確かに「正義」は大切かもしれませんが、職場で自分が思うところの正義ばかりを主張されるのは迷惑でしかありません。無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』で著者の佐藤しょ~おんさんは「正義を振りかざすヤツにロクな人はいない」とチクリ。正義は立場によって全く異なるもので多様性があり、決めつけるべきものではないと説きつつ、会社の若手がそんなタイプにならないような教育方法を提示しています。

正義を振りかざすヤツにロクなのはいないんだよね

頭が良かったり、道徳やルールに厳しかったり、不正を許せなかったり、様々な背景があるんですけど、他者に対して正義を振りかざす人ってあなたの周りにもいませんか。

これを会社でやられるとかなり困るんですよね。ハッキリ言うとこういう人と仕事をしたくありません

ビジネスとか人生って厳密にキッチリと型に嵌めて、杓子定規に判断出来ることなんてそんなに無いんですよ。特に正義のような心的感覚については、その人の立ち位置に依って無限の形が存在するんです。

新入社員の正義でいえば、もっと丁寧に仕事を教えるべきだと主張出来るでしょう。中堅社員にとってはもっとキャリアの形成に資する業務をアサインすべきだと主張出来そうです。いつまでも役付きになれない社員にとっては、成果をあげる機会を与えるべきだと主張したいですね。窓際に行っちゃった人は、チャンと定年まで今の給料を保証してもらうのが正義になりそうです。

経営者にとっては、成果をあげている人間に手厚く、そうでない人には退職してもらうのが株主に対する正義でしょう。

これは家庭でも同じで、子供と親では正義の形も質も全く異なるんです。つまり正義は多様性を持っているということを理解すべきで、これを理解出来るのであれば、「○○こそが正義なのだ!」と声高に叫ぶのはおかしいってことに気付きますよね。だってあなたが唱える正義が通用しない、場合によっては真逆の主張すら正義になり得るんですから、それを主張することにガス抜き以上の意味は無いんです。

正義は立場によって違うということは、あなた自身の中にある正義も年と共に変化しているという事です。新入社員の頃に胸に感じていた正義と、30歳を超えた時の正義は異なっていなければおかしいんです。ちなみに、10年以上正義の定義が変化していない人は、価値観が変化していない、成長していない、頭が固くなっているということと同義ですから要注意です。

極端な話、江戸時代は敵討ちで人を殺す事だって正義だったんですから。というか、親を殺されて敵討ちをしない子供こそが不忠者と罵られた時代で、そんな正義は21世紀には全く通用しないのは論を俟ちませんよね。ということは、現代の我々が正義だと思っていることだってあと100年も経ったら、「100年前はこんなバカげたことが正義だったんですよ~(笑)」と歴史の先生に嘲笑される可能性だってあるんです。

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