民間療法に毛が生えただけ。「育毛サロン」は金も毛もむしり取る

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男性型脱毛症(AGA)に悩みつつも病院に行くのをためらっている方、多いかもしれません。そんな時に「育毛サロン」のCMなどを見たら、心が揺れてしまいますよね。しかし、無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』の著者で科学者のくられさんは、育毛サロンは医療機関でないところも多く、劇的な効果が見込めるとは思えないと辛辣な意見を述べています。

暮らしと科学:男性型脱毛症の薬と育毛サロン

男性型脱毛症。年齢によりけりですが、発症理由は様々で、毛の減り方も様々です。そして、普通の脱毛(男性型脱毛症)で病院を訪ねる人は少なく、保険適用もフロジン液(カロヤンなんとかいう市販の育毛剤とかにも含まれている平凡な成分)程度で、処方を受けても、言うほど安くもないので、病院でマジマジと見られて写真までとられて、出てくる薬が薬局で売っているものと同じとなれば、受診する人も少なくなりそうなものです(せめて、ミノキシジルくらいは処方薬になってもいいと思うけど)。

しかし、自由診療ではその限りではなく、フィナステリドプロペシア)などの男性型脱毛症の初期にかなり効果の高い薬も存在し、安い薬ではないのですが1ヶ月1万円前後で処方を受けることが可能です。また、薄毛自体が、実はストレスや衛生環境、さらには内臓の腫瘍によって引き起こされていることもあるので、「変」と感じたら、まずは皮膚科で相談をするのが正解だと思います。

ちなみに男性型脱毛症は、若い間は男性にのみ発現するのですが、高齢になって性ホルモンのバランスが崩れてくると女性にも起こります。この男性型脱毛症の遺伝傾向は、母系遺伝しやすいと言われており、つまり自分の母方のおじいちゃんがツルツルであった場合高確率で受け継いでいる可能性があると言えるわけです。

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