提案前の「下相談」が効く。国際ビジネスでも行われる根回し術

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「根回し」することの重要性は、日本だけでなく海外でも、ましてやアフリカでも変わらないと、自身のメルマガで語っているのは、「アフリカ・ビジネス」の第一人者として知られる石川直貴さん。記事では、根回しをどうすればいいか分からないという人に向けて、その簡単なコツを伝授しています。

根回しの文化

日本独特の文化と思われがな「根回し」という概念ですが、実は表現を変えて世界共通じゃないかと思っていたりもします。

もちろんアフリカでも根回しはとても大切で、この根回しが上手く行かないと、進むプロジェクトも上手く進んでいきません。

根回しをどうすればいいか、よく分からないという方もいらっしゃるかもしれませんが、特別な何かがある訳ではありません。

単純に何かの提案をする前にちょっと会って、事前に提案内容を伝えとくだけでも効果絶大。

その伝え方も、提案という形ではなくて、相談という形で持っていくべきなんですよね。そんな感じで、事前に提案内容を会議に出る人たちに伝えておけばいいだけ。

自分に少し置き換えてみてほしいのですが、提案前の内容を事前に相談されると、その提案内容に対して自分の意見を言ったりできます。意見が無かったとしても、事前に相談されたというのは決して悪い気がしません

会議って殺伐とした空気の中で行われることは凄く少なくて、もっとゆるいことがほとんど。そこを知っていないと、いきなり会議で提案して殺伐とした空気を作りがち

そんな殺伐とした空気になってしまっては、どんないい提案でも魅力半減。提案する側としては、提案内容を通すために会議にかけているのですから、そんな空気を作り出した時点で大間違いなんですよね。

海外でビジネスというと、完璧な提案をビシッと提出して、様々な反対意見や苦言を制して提案を通すと思われがちですが、決してそんなことはありません。そんな提案は下策なんですよね。

僕も10年以上ビジネスをしてきて、日本人でも外国人でも提案を通す力のある人ほど根回しを行います。そして、ほとんどの場合は根回しといっても軽い相談の感じ。

そうやって時間を割いて相談を持ちかけるというのは、万国共通で必要なことではないでしょうか。

もっと書くと、自分の意見を言いたい時や人に思うように動いてほしい時も、相談の形をとると上手く行きやすいんじゃないかと感じています。

ビジネスは一人の力では達成できません。ビジネスやプロジェクトを成功させるためには、このように根回しを行うしたたかさも必要じゃないかと感じています。

image by:Shutterstock

『プータロー、アフリカで300億円、稼ぐ!』
著者の石川直貴(金城拓真)です。本には書けなかったような出来事や本を書いて以降の出来事をこのメルマガで公開していこうと思います。アフリカで刑務所にぶち込まれたり、銃で撃たれたりといった、普通の人の送っている、普通じゃない人生をお楽しみください。このメルマガを通じて日本とアフリカが少しでも近くなればいいなと思っています。
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