香川県で栽培された「四角いスイカ」、高級品として海外で人気沸騰

2016.07.20
Square_watermelon
 

西日本では梅雨が明け、蒸し暑い真夏が到来してしまいました。暑い中、通勤中、帰宅中のみなさん本当にお疲れさまです。そんな涼を求めてしまう夏ですが、夏といえばスイカ!ですよね。ただ、海外では今あの「まあるい」スイカではなく、「しかくい」スイカが話題を呼んでいるようです。

海外のコアなマニアに大人気! 観賞用と知らず食べてしまう人も続出

日本経済新聞よると、先日、さいころ形の「四角スイカ」の出荷が、香川県善通寺市のJA筆岡集荷場で始まりました。

The Huffington Postでは、日本で生産されているこの「四角スイカ」が今海外で人気だと報じています。

国内の価格は約1万円だそうですが、海外の相場はその10倍ほど。そんな高値で売れるというから驚きですね。

海外の相場は約860ドル約89,440円)にものぼるそうです。

形が丸から四角になっただけで、これだけ価値が変動するなんて、世の中どこにビジネスチャンスが潜んでいるか本当わからないですね。

冷蔵庫に収まらない悩みを解決するために開発 四角いプラスチック容器で育てる

そもそもこのサイコロ形の四角スイカは、冷蔵庫に収まるスイカとしてなんと約45年前に開発されたそうです。

香川の善通寺市がこの栽培方法の特許を取得していて、今のとこ日本では同市以外では栽培されていないようです。

さて、その気になる作り方なのですが、意外にも遺伝子組み換えなどの技術は用いられていないそう。

未成熟の段階でプラスチック製の容器内で育てられ四角い形状を生み出すのだそうです。

ただ、熟していない段階(1辺およそ18cm×18cm)で収穫するため、甘味が少なくもともと食用としては栽培されていません。

用途は観賞用として、数ヶ月間このキューブ形の形状を保つことができるそう。

その珍しさと見かけのインパクトから、高級な贈り物として購入する人が多いんだとか。

今年も出荷初日に、国内外へと330個が販売されたとのこと。

これはまさに手塩にかけてつくられた「箱入りスイカ」と呼べそうです。

ツイッター上でも盛り上がりを見せています。

「この四角いスイカを探すためにわざわざ遠くからバンコクにやってきたよ。(1.2kmも歩いたんだよ)。$253もするんだってさ!!!」

すでに中国でも日本と同じ四角スイカが栽培されているようです。

中にはこんなコメントも。

 

Square watermelons available in the beautiful city of Tainan~ (I actually regret not buying one…)

Willis @ Project W Productionさん(@wooolis)が投稿した写真 –

「美しいこの台南市でみつけた四角スイカ!(買わなかったことを実は後悔してます…)」(アメリカのフォトグラファー)

「この四角スイカ、いますぐ欲しい!」

四角以外にこんな形も…。

お尻形 

「なんてジューシーなお尻…イヤイヤ、スイカなんだ!」

「ああ、叩いてやりたい!」「誰かいますぐストローをくれ~!」

ハート形

「日本で初めてのハート形のスイカよ。いくらすると思う??RM(マレーシアリンギット)499/139USDですって…」

ピラミッド形

「丸いスイカはみたことあるよね。四角いスイカも聞いたことはあるよね。じゃあ、ピラミッド形は?」

遺伝子組換え作物と勘違いされているようなコメントも。

「モンサント」はアメリカの科学バイオメーカーのことです。

https://twitter.com/MoreCilantro/status/753209294061985792

「親愛なるモンサントへ 僕がいくらスイカが大好きでも、四角いのは買わないぞ!」

「日本でやっとみつけたわ四角いスイカを。でも16,000円もするのよ!つまりドルだと$160くらいってことよね」

世界各地で人々を楽しませてくれるこの四角いスイカは、もはや夏の風物詩を超えてエンターテナーと呼べるでしょう。

スイカだけでなく、日本人の「クレイジー」な発想にも外国の人はド肝を抜かれているようです。

海外で商売をしている方や、日本で外国人を相手にビジネスをしている方は話題作りにおひとついかがでしょうか?

image by: Wikimedia


source by: The Huffington Post, NYタイムス

文 / 臼井史佳

 

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