松下幸之助は知っている。中小企業を変貌させる、たった1つのスイッチ

 

企業の盛衰は、ひとえに経営者一人の価値観・才覚・真の賢さによって決まると言っても過言ではありません。その意味では非常に孤独であるのですが、別の視点から見ると「経営のコツここなりと気づいた価値は百万両」と松下幸之助さんが言われている「コツ」を見つけられれば、芸術作品をキャンバスに描く喜びとなります。

どうしたらいのか、その解答は同じ価値観を共有することですが、経営学者のドラッカーからの贈り物として、適切な指針が提示されています。それは「『5つの質問』、1.われわれのミッションは何か、2.われわれの顧客は誰か、3.顧客にとっての価値は何か、4.われわれにとっての成果は何か、5.われわれの計画は何か」を衆知を集めて考え、知恵とすることです。

本田宗一郎さんは言います、「技術は人間に奉仕する手段である」と。そして「一人ひとりの社員がお客様の幸せづくりのお手伝いに全力を尽くす」を「ホンダ」のミッションであると掲げています。間違っても「お金を稼ぐこと」や「社長が高級車を購入すること」がミッションとなってしますと、働く全員の意欲が萎えてしまうでしょう。

ミッションが企業の存在の意味と将来の発展を決します。パナソニックの松下さんの場合は「250年でこの世から貧をなくし、楽土をつくり上げる」と宣言した時点で大きく飛躍の軌道を歩みます。その分岐点がなければ、従業員が鼓舞されず経営者の発明したアイディア電化製品を堅実に販売する中小企業で終わったかも知れません。

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