天皇陛下が8日にお気持ち表明。その前に知っておきたい「皇室典範」

 

今回問題となっている「生前退位」については、皇室典範に規定がありません。したがって、生前退位については、改正をしなければなりません。改正案が定まった後は、通常の法律と同じですので、憲法59条の定めに則り、両議院で可決した時に法律になります。衆議院で可決されたけれども、参議院で否決された場合には、衆議院で出席議員の3分の2以上の多数で再び可決した場合は、法律となります(憲法59条2項)。

現在、生前退位を認めてしまうと、政治的意図が入り込んでしまうおそれがある、といった懸念も表明されています。しかし、天皇陛下のご年齢やご体調の問題もあります。天皇陛下のご意向を踏まえ、国民の声なども聞いて、最も良い結論を出してくれることを期待したいと思います。

image by: Wikimedia Commons

 

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