日本撤退。オールドネイビーはなぜ、日本市場から逃げ出したのか?

 

オールドネイビーの米国成功事例は日本で機能しなかったのか?

アメリカで大成功を収めたオールドネイビーは、米国以外の初出店の地に日本を選び、2012年7月12日、東京・お台場のダイバーシティ東京プラザに日本1号店を出店。

世界一楽しいファッションストア」をキャッチフレーズとした本国と同様の店内ディスプレーのお店は、その後53店舗まで拡大。

しかし米国ギャップ社の経営戦略見直しに伴い、2016年5月19日、2017年1月末までに日本市場から撤退することが発表されました。

日本で展開したオールドネイビーは、本国と同様の店内ディスプレイを日本に導入(米国での成功要因の1つ、売場のコンセプト化をそのまま採用)し、出店地も日常のショッピングモール(イオンモールなど)にテナントとして展開(米国での成功要因の1つ、小さい人口を対象とする)しました。

が、日本のオールドネイビーは、なぜか米国での成功要因を日本のマーケットでは機能できませんでした。その理由とは?

日本のオールドネイビーは、利益を生み出せるスーパーマーケット仕様の店舗形態の店舗を爆発的に増やせなかったため、一定の客数(パイ)が取れず薄利多売のビジネスモデルが崩壊してしまったからなのです。

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