武田邦彦教授も「野蛮」と指摘した、小池百合子知事の「差別発言」

 

第三に、記者会見場で小池新都知事が記者を指名するときに「そこのクールビズではない人」と、差別発言をされたことです。小池さんが環境大臣時代にクールビズというのを始めたことは知られていますが、人の服装を制限するというのはかなり野蛮なことで、服装はその人の個性というのが先進国の一致した概念です。

「環境を守るためにネクタイを外す」というクールビズというのはそれほど先進的なのでしょうか? 任意の団体が環境運動の一環として服装についてある指針を示すことはあり得ますが、国家規模で特定の服装を良しと決めて、官庁や大会社がそろって国家の勧める服装をするというのは共産主義絶対王政を思い起こすことで、決して多様性を認め、国民がそれぞれの人生を選択できる近代国家が考えることではありません

しかも、節電するとか温暖化を防ぐというのは学問的にも奇妙な話で、世界で節電を勧めている国は数カ国にしか過ぎません。同じ行動をするのに少ないエネルギーで済ませるという「省エネルギー」は良いかも知れませんが、社会や個人の行動を支配するエネルギーを節約することは行動を制限することであり望ましいことではないからです。(続きはご登録の上、お楽しみください。初月無料です)

image by: 小池百合子公式HP

 

武田邦彦メールマガジン「テレビが伝えない真実」』より一部抜粋

著者/武田邦彦
東京大学卒業後、旭化成に入社。同社にてウラン濃縮研究所長を勤め、芝浦工業大学工学部教授を経て現職に就任。現在、テレビ出演等で活躍。メルマガで、原発や環境問題を中心にテレビでは言えない“真実”を発信中。
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